優秀な経営者は気づくけど、なかなか実行できない10のこと

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 『すべき事をしていれば会社は潰れない』





10年間で生き残る会社は10%以下という現状の中で、会社が潰れてしまう多くの理由は「すべき事ができていない」ことにあります。すべき事を出来ない要因は、「すべき事が分かっていない」か「すべきことを分かっているが実践できない」のいずれかに分類され、そのほとんどが後者にあります。本講演では「優秀な経営者が気付くけど実践できない10のこと」と題して、会社を存続・成長させるために必要な“当たり前”のことの重要性を再認識していただきました。



 Introduction


株式会社ビジネスバンクグループ 代表取締役
浜口 隆則 (Takanori Hamaguchi)

「日本の開業率を10%に引き上げます!」をミッションに会社ビジネスバンクを創業。起業家向けオフィス賃貸の「オープンオフィス」事業は、レンタルオフィスという新たな業界を生んだ。「幸福追求型の経営」「戦わない経営」「小さな会社のブランド戦略」など、独自の経営理論にはファンが多く、著書も多数出版している。
本テーマに関わる4つの実績>
1.数千社の経営を見てきた
2.3度の事業売却経験
3.2回の事業FC化
4.社長の良きパートナーであり続けた




 1/10 固客化




顧客化ではありません、固客化です。
一度購入頂いた顧客がどのくらいリピーターになっているか、ということです。
当たり前の話ですが、利益=売上—顧客獲得コストです。1人の顧客を獲得するまでに、御社ではいくらのコストがかかっていますか?コストには顧客を獲得するまでにかかった、時間あたりでの人件費や交通費なども含まれます。利益を上げている会社のほとんどが、リピーターを上手に獲得しています。1社からの客単価を上げていくほど、当然利益率は高くなります。


全顧客のリピート率を計測できていますか?
顧客を獲得するまでのコストを正確に把握できていますか?
固客化するための仕組みを社内に構築していますか?


是非一度、見直してみてはいかがでしょうか。



 2/10 見える化





下記の中で即答できるものはいくつありますか?
・現金預金残高
・粗利益率
・社員一人あたりの粗利益
・現顧客数
・顧客リピート率
これらを記憶している必要は勿論ありません。


重要なのは「見える化していつでも確認できる状態にあるか」です。
なぜなら正しい現状認識を無しに、正しい経営戦略を立てることは不可能だからです。飛行法は肉眼で確認して飛ぶ「有視界飛行」から、高度やスピード等の計器を頼りに飛ぶ「計器飛行」になり、格段に飛行精度が上がりました。
客観的なデータを元に必然的な判断を下すためにも、社内に計器を持っておくことを是非ご検討ください。



 3/10 仕組み化





仕組み化は、安定的に価値を提供し続けるために行います。もし貴社の商品価値が人によって大きく影響を受ける「属人的」なものなら、仕組み化が必要かもしれません。なぜなら、『人は不安定な生き物』だからです。
どんなプロフェッショナルでも、常にハイパフォーマンスを維持することは難しいことです。また、経営者がプレイヤーとして動いている限り、経営者が本来行なうべき「経営」という仕事から遠ざかってしまいがちです。
成功する経営者は、水を汲みに行くのが速い。成功し続ける経営者は、井戸を掘るのが早い。
明日会社に社長がいなくても、人が変わっても、変わらない価値を提供できる状態を作ることが大切です。



 4/10 組織化






組織化の目的は成果を出せるチームを作ることです。人に関わる課題は頭を抱えている経営者も多いと思います。組織の課題を解決する最初の一歩目は、「全て自分の責任である」と捉えることです。社員に責任を押し付けるのではなく、そのメンバーを集めたのも組織を作っているのも自分であることを認識することから始まります。良い組織を作るためには、「良い文化作り」、「成果が出る行動」、「良い人材の採用」が重要です。文化作りについては、CREDOを作ってあるべき組織像を言語化し、毎日見返すことを薦めています。良い組織づくりには良い文化が不可欠です。その上で、KPA(Key Performance Indicator)を設定し、社員に成果が出るアクションを明確に提示します。KPAの設定は社員に任せきるよりも、経営者かリーダーがチェックするべきしょう。それでも難しければ、もしかしたら採用に原因があるかもしれません。採用フローを見直して、自社にあった優秀な人材の採用を心がけてみてください。



 5/10 資産化





「忙しい社長は忙しすぎて儲ける隙がない」
自分が動いた分だけしか売上が上がらない状態だとしたら、もしかしたら資産化に課題があるかもしれません。目の前の売上を追い続けるのではなく、将来の売上に繋がる資産を積み上げていくことが大切です。資産化すべきものは過去にアプローチした顧客リストであったり、成果が出た時のアクションであったり、優秀な社員のノウハウなどが挙げられます。
下記は複利計算のグラフです。



資産化は、短期的な売上には繋がりづらい活動ですが、長期的に見たら大きな差になります。是非今日から資産化の動きを社内に取り入れてみてください。



 6/10 共有知識化





社内には経営者も含めて、個人に貯まっているナレッジが多数存在するものです。それらを共有する仕組みと文化を作っていくことは非常に大切です。共有知識化を推進していく上で必要なことは、「共有すべき情報の特定」と「情報を集積する場所の設置」です。会社として共有するべき情報を具体的に社内にアナウンスし、共有を募りましょう。情報が集まってきたら、誰でもアクセス出来る場所を設置し、共有知識化が出来ます。情報の集積場所は、いつでもどこでもアクセスできるクラウドであることが望ましいでしょう。

 7/10 モバイル化








これだけITが進んだ時代の中で、決まった場所でしか仕事が出来ないことは会社としての弱みになり得ます。打ち合わせもインターネットがあれば可能ですし、必要な資料はクラウドに保管し、社員がどのような活動をしているのかを判断することも進捗管理ツールがあれば可能です。クラウドシステムを活用すると、データの集積や会社の進捗管理が一括で行えるので、フル活用することも是非検討してみてください。



 8/10 省力化






省力化とは「同じインプットで今まで以上の成果」を出すための活動です。ところで、りんごの皮むきは得意でしょうか。上手な人とそうでない人では、スピードも質も差が生まれますよね。ただ、私ならこのようにむきます。







経営の場面ではこのようなことが度々起きています。省力化のヒントは、道具を磨くことにあります。例えばスペックの低いパソコンや、古いソフト、馴染みのシステムをいつまでも使っていると、気付いたら損をしていることがよくあります。今一度社内の道具を徹底的に見直してみてください。新しい道具を社内に取り入れる為には、現場の抵抗と戦う必要があります。経営をより良くしていくためには有効な道具でも、現場からすると使いづらかったりして抵抗されるものです。今よりもひとつ上でのステージに上るためには、時には現場と戦う勇気を持ってください。



 9/10 一元化







No.8では道具を磨くことについてお話しましたが、ここでは道具の整理整頓について紹介します。社内に物凄く便利な道具が10個あったとして、果たしてその全てを使いこなせるでしょうか。その中にもしタスク管理ツールが2つ存在しているのであれば、1つは手放したほうがむしろ生産性は向上するでしょう。意識していなくとも、実は私たちは多くのツールやシステムを使っているものです。会計システムやスケジュール管理ツール、メーターなど、まずは今使っているシステムのリスト化をすることが重要です。その上で1つ1つを評価し、よりよいものに入れ替え、不足リストを作って足りない道具を入れていくことも検討してみてください。



 10/10 安全化





会社を永続していくためには安全化が必要になってきます。ベネッセの例もありますが、たった一度の情報流出が会社の存続を左右するほど致命的な打撃を与えます。まず一番に守るべきは、顧客情報です。顧客情報の管理方法がそもそも決まっていないのであれば、早急に対応する必要があります。その上で保管場所にも注意を払う必要がありますが、どんなにセキュリティの高いシステムに保管したとしても、最も情報流出のリスクが高いのは、実は社内からの流出です。ヒューマンエラーへの防止策を作っておくことと、社内からの犯罪への抑止力つくることが重要です。



 11/10 自動化








社長には社長がすべき本来の仕事があります。経営戦略の構築や意思決定は、社長にしか出来ない仕事です。それ以外の仕事を全て自動化し、「経営」に集中できる状態を是非目指してください。そのためにこれまで紹介した10個が必ず役に立つはずです。



 10+1項目をすぐに自社で実践したい方へ





さて、皆様はいくつ実践できていましたか。「1つ1つ見返してすぐに実践してください」と言いたいところですが、残念ながら、必要性が分かっても実践出来る人はごく僅かなのが上に挙げた11項目です。実際私たちは経営をより安全で持続可能なものにするために、この11項目を自社で実践し続け、また実践して頂く為に様々なことを行い、試行錯誤を続けてきました。そこで辿り着いた1つの答えが、「道具を提供する」ということです。



 ALL-INとは








10年以上の構想、2年間の開発期間を経て『ALL-IN』という経営基幹システムを開発しました。ALL−INは“これさえあれば何もいらない”をコンセプトに、企業経営に必要なシステムの全てを入れました。明日からすぐに11項目を自社で実践でき、実践し続けられる仕組みがあります。是非、覗いてみてください。




好評だったため、3月9日(水)にあらためて開催決定しました!