■ 浜口隆則の経営論 Vol.11:本当の顧客第一主義 ■
「顧客第一主義です」そう公言する会社は、多い。
「ナンバーワンです」そう公言する会社は、少ない。
それは、おかしい。
なぜなら、ナンバーワンではない会社は、
市場において、お客さんに、
ナンバーツー以下の商品を提供していることになるからだ。
市場には、自社のものより優れた商品があるのに、
自社の商品を提供すること、自社の商品を薦めること、
それが、お客さんのためになるだろうか?
それが、顧客第一主義だろうか?
お客さんのことを本当に一番に考えたら、
市場において最も優れた商品を利用してもらうことが、
最良のことのはずだ。
だから、ナンバーワン以外の商品を市場で提供することは、
顧客第一主義に反している。
この事実に、気付いているだろうか?
しかし、多くの経営者は、その事実を無視したがる。
ナンバーワンになることを、あきらめている。
あきらめてはいけない。
妥協してはいけない。
お客さんのことを考えて、必死にナンバーワンを目指そう。
それが本当の顧客第一主義。
― 浜口隆則・著『社長の仕事』より