■ 浜口隆則の経営論 Vol.18:社会貢献という強さ ■
自分だけが良くなってやろう。
そういう、やり方や生き方は、
一見、強そうに見えても、どこかに弱さがある。
確かに、エゴはエネルギーになり得る。
恐怖や欲望に根差した動機は、強い。
しかし、エゴのエネルギーで突っ走り続けると、
長期的には壁にぶち当たったり、ガス欠してしまったりする。
そうなってしまう理由は、二つ。
一つは、人は社会という人との関わりの中で生きていて、
ビジネスでも、その「関わり」が大切な鍵の一つだから。
もう一つは、人には元々、
「他者に想いを馳せる力」があるから。
人のために、社会のために、
そうやって頑張ろうと思えば、
そうやって他者に貢献している自分を思えば、
不思議と力が湧いてくる。
そして、真剣にそう思い、
覚悟して行動を積み重ねている人には、
いつも「神風」が吹いている。
― 浜口隆則・著『社長の仕事』より