こんにちは。
プレジデントアカデミーの山本です。
本日はプロ野球と投資に関するお話です。
皆さま、何かに投資する際は、
投資コストに対する
費用対効果を考えますよね?
「本当に投資した金額分は
回収できるだろうか?」と。
毎年この時期に、
「投資」とも呼べるイベントが
プロ野球でも行われています。
そう。
戦力強化のための補強です。
優勝を目指すために、
FAやトレード、
助っ人外国人を招集したりと、
多額の資金を費やしています。
そこで、ふと生まれた疑問。
「多額の補強資金を投下し、
順位を上げることができても
回収することはできるのか?」
要するに投資に対する効果は
本当にあるのか?
それ以前に、
「順位が上がると、
観客動員数は増えるのか?」
日本のプロ野球の収入の主力は
チケット収入と言われています。
順位が上がったのに、観客が
減っていては意味がありません。
【そこで以下を検証】
Q1.プロ野球では順位が上がることによる
観客動員数は増員するのか?
【検証の前提条件】
<対象球団>
12球団全てを対象。
<比較する年度>
・2016年度→2017年度
・2017年度→2018年度
上記2ケースの各球団の順位と
観客数の変動を調査。
対象数:2ケース×12球団=24ケース。
<平均球場満席数>
1球場:36,310席
(各球場のばらつきを按分したもの)
<チケットの単価>
甲子園球場のチケットを基に
概算で計算。
→1人あたり:3,559円
<平均試合数>
1球場の平均試合数:71.5試合
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【Q1の検証結果】
<Q1>
順位が上がることによる
観客動員数の増減は?
<A1>
順位が上がる、
もしくは同順位の回数は
検証24ケース中16ケース。
そのうち、
増員となったのは12ケース。
75%の確率で順位上昇に伴い、
観客が増員することが判明。
上記12回の平均増員数は
3.61%となった。
1試合あたりの平均増員数:
約1,311人。
(平均満席数36,310席×3.61%)
逆に順位が下がり、
減員した回数は5回/24回となり、
検証上2番目に多い結果となった。
他結果
順位が上がり、減員:4回。
順位が下がり、増員:3回。
Q2.プロ野球は観客の変動に伴う
チケット収入はどれぐらい変化するのか?
<A2>
年間で、約3.34億円の増収。
(平均増員数1,311人×71.5試合
×チケット単価3,559円)
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【結論】
補強をすることで
→順位が上がる
→ファンが応援する
→観客が増員する
→収益に繋がる
といった流れが
充分に期待できると考えます。
また、今回の試算は
球場のチケット収入だけのもの。
球場での飲食費用やグッズ費用は
一切含んでいません
つまり、本試算以上の売上が
見込めるということです。
(1人1,000円を使えば
約9,400万円の利益となる。)
以上から、
チケット収入増収のための補強であれば
投資は3.34億円分程度までなら
効果的だと考えます。
有望選手1名程度は
補強できそうな金額ですね。
各球団が多額を投資し、
補強するのも納得できます。
【最後に】
投資をする際には、
・その先のリターンはどうか?
・どのようなリターンを
求めるのか?
を必ず考えることが大切です。
今回は、投資に対する
お金のリターンという観点で
話をしました。
しかし仮に
「女性ファンを増やし、
球場を華やかにしたい!」が
目的であればどうでしょう。
投資する先は
「成績が残せる選手」ではなく、
「イケメン選手」になるかもしれません。
投資をしていく上では常に、
「自分が求める結果は何か?」を
明確にしましょう。
なお今回の検証は、Web上の情報を基に
個人的に編集したものです。
あくまで一見解として、
捉えていただければ幸いです。
ライター:山本 翔吾