こんにちは!
野田です!
前回は
『0→1を生み出す「新規事業の思考法」』
ということで
新規事業を立ち上げる際の
心構えをお伝えしました。
本日は、新規事業の「肝」である
「MVP」についてお伝えします!
あなたは、
「MVPとは何か」をご存知ですか?
1. MVPとは?
「まずは
MVPの完成を目指して動いていこう。」
新規事業の立ち上げ時に、
よく耳にする言葉です。
MVPとは、
次の3つの英単語の
頭文字を取ったもの。
【MVPとは?】・・・・・・・・・・・
M inimum
V iable
P roduct
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
日本語では、
「必要最低限の機能を持った商品」
を意味します。
新規事業を立ち上げる際に
陥りがちなのが、
「商品を作り込んでしまった後」に
商品を市場に出し、
まったく売れない…というパターン。
そうした最悪の事態を回避するために
まずはMVPを開発するのです。
MVPは品質はまだまだですが、
商品の核となる強みや価値を
表現しています。
このMVPを顧客にテスト的に提供し、
感触を聞き、調整していくことで、
新規事業の成功率を
高めることができるのです。
今回は、そんなMVPの種類を
書籍『起業の科学』を参考に、
ご紹介します。
2. 新規事業の肝!「MVP」6つの型
<①ランディングページMVP>
簡単なWebページを作成し、
顧客に商品の「価値」を
伝えていく方法です。
商品の概要を説明し、
「興味があれば登録してください。
商品リリース時にお知らせします。」
などとして、
顧客の反応を見たりします。
まだサービスが未完成の状態でも
顧客に対して仮説検証や
課題検証ができるのが特徴です。
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<②オーディエンス開発型MVP>
理想の顧客像を明確にし、
該当する顧客を集める方法です。
意見交換ができるイベントを開催する
などして顧客を囲い込みます。
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<③コンシェルジュMVP>
大規模なシステム開発などをする際、
本格的な開発の前に、
「まずは人力でやってみる」
という手法です。
例えば、
sansan(サンサン)という会社が、
この手法を実践していました。
「名刺をスキャナーで読み取って、
データ化する」
というシステムの開発時。
最初からAIを開発するのではなく、
社内メンバーが人力で文字入力をして
データをつくっていました。
こうやって、まずは
「ニーズがあるかどうか」を
確かめたのですね。
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<④動画MVP>
動画を視聴してもらい、
「顧客が商品に興味を示すか?」を
検証する手法です。
Dropbox(ドロップボックス)が
4分30秒のデモ動画をつくり、
世の中のニーズを確認したというのが
有名な事例です。
▼Dropboxのデモ動画はこちら
https://techcrunch.com/2011/10/19/dropbox-minimal-viable-product/
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<⑤ピースミールMVP>
ピースミール(断片)MVPは、
アプリなどのMVPをつくる際に
よく使われる手法です。
ゼロから完成形を作るのではなく、
既存のアプリやツールを組み合わせて
あたかも1つのサービスのように
動作するものをつくります。
「ゼロから開発したもの」でも、
「既存のものの組み合わせ」でも、
顧客にとっては関係ないのです。
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<⑥ツールMVP>
SNSサイトをつくる際に、
効果的な手法です。
まずは顧客が求めるツールとして
活用してもらい
後からSNS機能を追加していきます。
例えば、Retty(レッティー)は、
「グルメ情報を記録するツール」
として顧客を獲得し、
その後、
情報交換ができるSNS機能を追加して
成功を収めています。
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今回は、
6つのMVPをご紹介しました。
このようなMVPをつくり、
早い段階から顧客を獲得することが
新規事業開発では重要です。
アメリカ Y Combinatorの
起業家支援プログラムでも
「作る前に売れ」
ということを、繰り返し教えています。
「この商品が刺さるかどうか」は、
顧客自身しか知りません。
MVPを作り、
顧客の声を早い段階から
確かめていきましょう!
ライター:野田拓志