事業承継の悩みを抱える社長

「会社の将来を考えると、漠然とした不安を感じる…」
「後継者のことを考えると、ため息ばかり出てしまう…」
「何から手をつけていいのか分からず、時間だけが過ぎていく…」

多くの中小企業経営者の皆様が、日々このような事業承継に関する重圧と孤独を感じていらっしゃるのではないでしょうか。そのお気持ち、痛いほどよく分かります。一代で築き上げた会社への愛着、従業員とその家族の生活を守るという強い責任感。それらが大きいほど、事業承継の悩みは深く、複雑なものになりがちです。

この記事を最後までお読みいただければ、あなたの頭の中を占めている漠然とした事業承継の悩みがスッキリと整理され、「何を」「誰に」「いつまでに」取り組めば良いのか、具体的な解決への「最初の一歩」が明確になります。そして、その一歩を踏み出すための勇気と自信が湧いてくるはずです。

「まだ大丈夫」という油断が、取り返しのつかない「失敗」を招くことは、事業承継の世界では決して珍しくありません。しかし、逆に言えば、悩みに気づいた「今」こそが、未来を好転させる絶好のチャンスなのです。

(参考: もし、事業承継の具体的な「失敗事例」とその教訓について詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてお読みください)

目次
  1. 【30秒チェック】事業承継「悩み」のサイン、見逃していませんか?
  2. 1. 社長が必ずぶつかる! 事業承継「7つの悩みの壁」とその本質
  3. 2. なぜ悩みは深まる?行動を止める「3つの心のブレーキ」
    1. 2-1. ブレーキ1:「まだ大丈夫」「今は忙しい」という“先延ばし”の心理
    2. 2-2. ブレーキ2:「社長は孤独だ」「誰にも本音を話せない」という“孤立感”の罠
    3. 2-3. ブレーキ3:「難しくて手に負えない」「専門知識がないと無理」という“思考停止”の状態
  4. 3. 【5分診断】あなたの「事業承継 悩み度」チェック!
  5. 4. 悩み解決へ!社長が今すぐできる「3ステップ・アクション」
    1. 4-1. ステップ0:【決意表明】「私は事業承継の悩みを解決し、会社と家族の未来を守る!」と心に誓う。
    2. 4-2. ステップ1:【課題の明確化と共有】一人で悩まず、信頼できる人に現状を話すことから始める。
    3. 4-3. ステップ2:【経営者としての学びと視野拡大】事業承継を「経営戦略」として捉え、知識をアップデートし続ける。
    4. 4-4. ステップ3:【学びを実践へ】得た知識を元に、具体的な相談先を検討し、勇気を出してアプローチする。
    5. 4-5. 【簡単ワーク】社長のための「最初の一歩」プランニングシート
  6. 5. まとめ:悩みは未来への「道しるべ」。最初の一歩が、会社とあなたの安心を創る

【30秒チェック】事業承継「悩み」のサイン、見逃していませんか?

まずは、ご自身に当てはまるものがないか、正直にチェックしてみてください。

  • 最近、夜中にふと会社の将来のことで目が覚めることがある。
  • 後継者候補(いる場合)と、事業承継について真剣に話した記憶がここ1年ない。
  • 自社の株価がいくらで、相続税がどれくらいかかるか、具体的な数字を把握していない。
  • もし自分に明日何かあったら、会社がどうなるか、具体的な手順や役割分担が決まっていない。
  • 事業承継について、本音で「助けてほしい」と言える相手が思い浮かばない。

一つでもチェックがついた社長様、この記事はあなたのためのものです。その小さな「悩み」のサインは、放置すれば会社の未来を揺るがす大きな問題へと発展しかねません。

1. 社長が必ずぶつかる! 事業承継「7つの悩みの壁」とその本質

事業承継 7つの悩みの壁

事業承継の悩みは多岐にわたりますが、多くの経営者が直面する典型的な課題は、大きく7つの「壁」として整理できます。これらの壁は、放置すると複雑に絡み合い、解決をより困難にしてしまいます。まずは、ご自身の会社がどの壁に直面しているのか、あるいは将来直面しそうなのかを冷静に見つめてみましょう。

1-1. 【後継者の壁】「誰に託すか、どう育てるか…その覚悟はあるか?」

社長の具体的な悩み: 「長男は大手企業で安定しているし、中小企業の苦労をさせたくない気持ちもある。娘は真面目だが、経営者としてのリーダーシップは未知数だ。かといって、従業員の中に社長を任せられるだけの器量と経験を持つ者がいるだろうか…本当に“この人だ”と思える後継者が見つからない。見つかったとしても、どうやって一人前の経営者に育て上げればいいのか、見当もつかない。」

悩みの本質と放置するリスク: この壁の本質は、単に「後継者候補がいるかいないか」という問題だけではありません。後継者候補が会社のビジョンを共有し、変化の激しい時代を乗り越えるリーダーシップを発揮できるか、そして何よりも経営者としての重責を担う「覚悟」を持てるかどうかです。後継者選定と育成計画の欠如は、承継の遅延、経営の空白期間、最悪の場合は廃業のリスクに直結します。

1-2. 【自社株・財産の壁】「会社の価値、相続税、借金… どう整理する?」

社長の具体的な悩み: 「うちの会社の株って、一体いくらの価値があるんだろうか?もし今、自分に万が一のことがあったら、家族に莫大な相続税がかかってしまうのではないか、会社を売らなければならなくなるのではないかと不安だ。個人の財産と会社の資産の線引きも曖昧なままで、どう整理すればいいのか…」

悩みの本質と放置するリスク: 自社株は経営権の根幹であり、同時に大きな財産価値を有します。株価評価の放置は、高額な相続税・贈与税による資金繰り悪化、株式分散による経営権の不安定化、相続人間の紛争(“争族”)といった深刻な問題を引き起こす可能性があります。計画的な対策を怠ると、会社そのものの存続が危うくなることもあります。

1-3. 【従業員・組織の壁】「社員の生活と会社の未来、どう守り抜く?」

社長の具体的な悩み: 「自分が引退した後、長年苦楽を共にしてきた社員たちの雇用や生活はどうなるのだろうか?新しい社長の下で、彼らが安心して働き続けられるだろうか?会社がこれまで培ってきた良い社風や文化が失われてしまわないか心配だ。古参社員と新しい経営陣との間で軋轢が生じないだろうか…」

悩みの本質と放置するリスク: 事業承継は経営者だけの問題ではなく、従業員とその家族の生活にも大きな影響を与えます。従業員の不安を放置すれば、モチベーションの低下、優秀な人材の流出、組織の一体感の喪失を招き、事業の継続性に深刻なダメージを与える可能性があります。企業文化の継承も重要な課題です。

1-4. 【資金・債務の壁】「会社の借金、個人保証…次世代への負の遺産にしないために」

社長の具体的な悩み: 「会社の運転資金や設備投資のための借入金、そして社長である自分が負っている個人保証は、事業承継の際にどうなるのだろうか?後継者に同じような重荷を背負わせることになるのかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。自分の退職金も必要だが、会社の資金繰りを圧迫しないだろうか…」

悩みの本質と放置するリスク: 会社の借入金や経営者の個人保証は、事業承継における大きな障害となり得ます。これらの整理が進まなければ、後継者は新たな資金調達が困難になったり、経営判断が制約されたりする可能性があります。資金計画の甘さは、承継後の経営をいきなり窮地に追い込むリスクがあります。

1-5. 【経営者自身の壁】「いつ、どう引退する?引退後の自分の人生は?」

社長の具体的な悩み: 「還暦を過ぎ、若い頃のような体力や気力がなくなってきたのを感じる。でも、会社や従業員のことを考えると、なかなか引退を決断できない。一体いつまで社長を続ければいいのだろうか。そして、引退した後の自分の生活や役割が想像できず、漠然とした不安がある。」

悩みの本質と放置するリスク: 経営者自身の健康状態、引退時期の明確化、そして引退後の生活設計は、事業承継計画全体の前提となります。引退時期が曖昧なままでは、後継者育成や各種準備が遅々として進まない可能性があります。また、万が一の事態(病気や事故)への備えがないと、会社は一気に混乱に陥ります。

1-6. 【家族関係の壁】「円満な承継か、“争族”の火種か…家族の絆を守りたい」

社長の具体的な悩み: 「事業承継の話を家族に切り出したら、親子間や兄弟姉妹間で意見が対立し、揉め事が起きないだろうか?財産の分配や役職のことで、大切な家族関係がギクシャクしてしまうのは絶対に避けたい。どうすれば、みんなが納得できる形で進められるだろうか…」

悩みの本質と放置するリスク: 特に親族内承継の場合、経営権や財産を巡る感情的な対立や利害の衝突が起こりやすいものです。「言わなくても分かるだろう」「うちの家族に限って」という思い込みが、深刻な亀裂を生むことがあります。家族間の不和は、会社の意思決定を停滞させ、経営に悪影響を及ぼすだけでなく、かけがえのない家族の絆を壊してしまうリスクがあります。

1-7. 【情報・相談相手の壁】「何から聞けばいい? 誰が本当に頼りになる専門家なのか?」

社長の具体的な悩み: 「事業承継が重要だとは分かっているが、問題が複雑すぎて何から手をつければいいのか分からない。銀行の担当者や税理士には日頃から相談しているけれど、彼らが事業承継全体の専門家というわけでもなさそうだ。本当に信頼できて、自社の状況をトータルで見てくれる相談相手はどこにいるのだろうか…」

悩みの本質と放置するリスク: 事業承継は、税務・法務・財務・労務など多岐にわたる専門知識と経験を要する複雑なプロセスです。適切な情報収集や相談相手の選定を誤ると、間違った対策を進めてしまったり、貴重な時間を浪費したりする可能性があります。孤立感から行動を起こせないまま問題を先送りにしてしまうと、選択肢が狭まり、手遅れになることもあります。

2. なぜ悩みは深まる?行動を止める「3つの心のブレーキ」

事業承継 3つの心のブレーキ

事業承継の重要性を理解していても、なかなか具体的な行動に移せない…。その背景には、多くの場合、経営者自身の心の中にある「ブレーキ」が影響しています。これらのブレーキの存在に気づき、意識的に解除することが、悩み解決への第一歩です。

2-1. ブレーキ1:「まだ大丈夫」「今は忙しい」という“先延ばし”の心理

日々の業務に追われ、「事業承継はもう少し先でも大丈夫だろう」「今はもっと優先すべきことがある」と考えてしまう心理です。しかし、事業承継の準備には時間がかかります。先延ばしは、いざという時の選択肢を狭め、問題をより複雑にする最大の原因です。

2-2. ブレーキ2:「社長は孤独だ」「誰にも本音を話せない」という“孤立感”の罠

「経営の悩みは誰にも理解されない」「弱みを見せられない」といった思い込みから、一人で問題を抱え込んでしまうケースです。しかし、事業承継は一人で解決できるほど簡単な問題ではありません。信頼できる相談相手を見つけることが不可欠です。

2-3. ブレーキ3:「難しくて手に負えない」「専門知識がないと無理」という“思考停止”の状態

事業承継に関する専門用語や複雑な手続きを前に、「自分には理解できない」「専門家でないと無理だ」と学ぶこと自体を諦めてしまう状態です。しかし、基本的な知識や進め方を理解することは、専門家と対等に話し合い、最適な判断を下すために非常に重要です。

3. 【5分診断】あなたの「事業承継 悩み度」チェック!

事業承継 悩み度チェック

「言うは易く行うは難し」。頭では分かっていても、具体的に何から手をつければいいのか分からない…そんな社長様のために、まずはご自身の「事業承継の悩み度」と「課題の震源地」を客観的に把握するための簡単な診断をご用意しました。5分程度で終わりますので、ぜひリラックスして取り組んでみてください。

診断の目的:

  • 漠然とした悩みを具体的な課題として「見える化」する。
  • 自社にとって、今すぐ取り組むべき優先課題(悩みの震源地)を特定する。
  • 今後のアクションプランを立てるための基礎情報とする。
事業承継 悩み度チェック レーダーチャート

診断結果はいかがでしたか?「No」が多かった項目や、レーダーチャートで特に凹んでいた部分が、現時点であなたの会社が抱える事業承継の「課題の震源地」であり、優先的に取り組むべき「突破口」です。落ち込む必要はありません。課題が明確になったということは、解決への道筋が見えてきた証拠です。さあ、次はそ の突破口から、具体的なアクションを始めましょう!

4. 悩み解決へ!社長が今すぐできる「3ステップ・アクション」

事業承継 3ステップアクション

課題の震源地が特定できたら、あとは行動あるのみです。ここでは、複雑に考えず、今日からでも始められる具体的な「3つのステップ」と、それを実行するための「簡単ワーク」をご紹介します。

4-1. ステップ0:【決意表明】「私は事業承継の悩みを解決し、会社と家族の未来を守る!」と心に誓う。

解説: まずは、この問題に本気で取り組むという「決意」が何よりも重要です。その決意が、これからの行動を支える原動力となります。

4-2. ステップ1:【課題の明確化と共有】一人で悩まず、信頼できる人に現状を話すことから始める。

具体的なアクション:

  • 診断結果で明らかになったあなたの「課題の震源地」(最も「No」が多かった、またはレーダーチャートで凹んでいた壁)を特定します。
  • その課題について、まずは安心して本音で話せる相手(例:配偶者、信頼できる長年の友人、経営者仲間、あるいは自社の幹部社員や顧問税理士など)を一人選びます。
  • その相手に、「実は、事業承継のことでこんな悩み(課題)を抱えていて、少し話を聞いてもらえないだろうか?」とアポイントを取り、30分~1時間程度、自分の考えや不安、現状を正直に話してみましょう。

4-3. ステップ2:【経営者としての学びと視野拡大】事業承継を「経営戦略」として捉え、知識をアップデートし続ける。

具体的なアクション(以下のうち、まずは1つ実行してみる):

  • セミナー・勉強会への参加: 事業承継をテーマにしたセミナーや、地域の商工会議所などが主催する経営者向けの勉強会に、まずは一つ参加してみましょう(オンライン開催のものも多数あります)。最新の法改正情報、税制、具体的な事例などを効率的に学べます。
  • 情報収集の習慣化: 信頼できる専門機関(例:中小企業庁、事業承継・引継ぎ支援センター)のウェブサイトや、実績のあるコンサルティング会社、金融機関などが発信する事業承継に関する最新情報を定期的にチェックする習慣をつけましょう。有益なメルマガに登録するのも良いでしょう。
  • 書籍・体験談からの学び: 事業承継に関する良質な書籍を1冊選んで読んでみる、あるいは事業承継を成功させた経営者の体験談(インタビュー記事や動画など)に触れてみましょう。他社の事例は、自社の状況を客観視する上で非常に参考になります。

4-4. ステップ3:【学びを実践へ】得た知識を元に、具体的な相談先を検討し、勇気を出してアプローチする。

具体的なアクション:

  • ステップ1で共有した課題と、ステップ2で得た知識や情報を踏まえ、あなたの「課題の震源地」の解決に最も適していると思われる専門家(税理士、弁護士、中小企業診断士、M&Aアドバイザー、事業承継専門のコンサルタントなど)や相談機関(例:事業承継・引継ぎ支援センター、取引先の金融機関の専門部署など)をリストアップします。

【図解】事業承継「悩み別」相談先 早わかりコンシェルジュデスク

あなたの悩みに応じた、最適な相談先がひと目でわかります。

悩みの種類税理士弁護士中小企業診断士M&Aアドバイザー事業承継・引継ぎ支援センター商工会議所
後継者育成◎ 人材育成に強み○ 研修制度あり
自社株対策◎ 税務に精通
相続税対策◎ 専門分野
法務関連◎ 専門分野
M&A検討◎ 専門分野
総合相談◎ 無料相談可◎ 入口として最適
【記号の意味】◎: 最適 ○: 適している △: 相談可能だが専門外の場合あり -: 不向き
  • リストアップした中から、まずは1~2ヶ所に絞り込み、「事業承継の件で、一度ご相談させて頂きたいのですが…」と、電話やメールで具体的なアポイントを取ってみましょう。初回相談無料のところも多いので、積極的に活用しましょう。

4-5. 【簡単ワーク】社長のための「最初の一歩」プランニングシート

Screenshot

診断結果をもとに、事業承継に向けた最初の一歩を踏み出すための計画を立てましょう。

私の「事業承継 悩みの震源地」は具体的に:
例:後継者候補の育成方法が全く分からない、自社株の評価額と相続税が不明
_________________________________________________________

【ステップ1】最初にこの悩みを相談する相手:
相手の名前:_________________________
いつまでに話すか:2025/05/19
何を話すか(メモ):_________________________________________

【ステップ2】最初に取り組む「学びのアクション」:
具体的なアクション内容:例:事業承継セミナーに参加する、専門書を読む
_________________________________________________________
いつまでに実行するか:2025/05/19

【ステップ3】最初にコンタクトを取る専門家/相談機関:
専門家/機関名:_________________________

この「最初の一歩プランニングシート」を、今すぐ書き出してみてください。そして、そこに書いた「いつまでに」という期限を、ご自身のカレンダーに大きな文字で書き込んでください。小さなことでも構いません。今日、何か一つでも具体的な行動を起こすこと。それこそが、あなたの未来を大きく変える、最もパワフルな力となります。

5. まとめ:悩みは未来への「道しるべ」。最初の一歩が、会社とあなたの安心を創る

事業承継 まとめ

本記事では、多くの経営者が抱える事業承継の「悩み」の正体を明らかにし(7つの壁)、その悩みを深める心理的な要因(3つの心のブレーキ)を解説しました。そして、ご自身の現状を客観的に把握するための診断ツール(悩み度チェック)を提供し、具体的な解決への道筋として、今すぐ実行できる「3ステップ・アクション」と「プランニングシート」を提示いたしました。

事業承継の悩みは、決して恥ずかしいことでも、避けて通れるものでもありません。むしろ、それは会社の未来、従業員の生活、そして社長ご自身の人生を真剣に考えている証です。その悩みを「道しるべ」として、勇気を持って一歩を踏み出せば、必ずや希望の光が見えてくるはずです。

「事業承継の失敗事例」は、確かに私たちに警鐘を鳴らします。しかし、それは同時に、あなたが同じ轍を踏まないための貴重な教訓の宝庫でもあります。過去から学び、現状を認識し、未来への計画を立てて行動すること。これこそが、社長が築き上げてこられた大切な会社と、そこで働く全ての人々、そして何よりも社長ご自身の輝かしい未来を守り抜くための、最も確かな道なのです。

さあ、この記事を読み終えた「今」が、まさにその「最初の一歩」を踏み出す最高のタイミングです。

もう一度、あなたが作成した「最初の一歩プランニングシート」を見返してください。そして、そこに書き出した「今日または明日中に実行する具体的なアクション」を、今すぐ実行に移しましょう。

それは、信頼できる人に電話を一本かけることかもしれません。あるいは、関連するウェブサイトを一つ検索してみることかもしれません。どんなに小さな一歩でも構いません。その一歩が、あなたの心の中にある漠然とした不安を、確かな安心へと変えていくのです。

社長の勇気ある決断と行動が、会社と関係者全員にとって、より豊かで幸せな未来を築く礎となることを、心より願っております。

【ライター】
保坂 太陽
株式会社ビジネスバンク
Entrepreneur事業部 事業責任者

早稲田大学商学部にて経営学を専攻する井上達彦研究室に所属。「起業家精神とビジネスモデル」を研究テーマに、経営理論を学ぶと同時に研究対象におけるビジネスモデルの研究やそれにまつわる論文の執筆に励んでいる。
社長の学校「プレジデントアカデミー」のHPに掲載するブログの執筆、起業の魅力と現実を伝えるインタビューサイト「the Entrepreneur」にて起業家インタビューを行い記事を執筆している。

ビジネスバンク 取締役 黒田訓英
監修 / 黒田 訓英
株式会社ビジネスバンク
取締役

中小企業診断士

早稲田大学商学部の講師として「ビジネス・アイデア・デザイン」「起業の技術」「実践起業インターンREAL」の授業にて教鞭を執っている。社長の学校「プレジデントアカデミー」の講師・コンサルタントとして、毎週配信の経営のヒント動画に登壇。新サービス開発にも従事。経営体験型ボードゲーム研修「マネジメントゲーム」で戦略会計・財務基礎を伝えるマネジメント・カレッジ講師でもある。
日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。日本ディープラーニング協会認定AIジェネラリスト・AIエンジニア資格保有者。経済産業大臣登録 中小企業診断士。