すごくハードな仕事内容なのに、
メンバーの目が輝いている組織がある。

とっても楽な仕事内容なのに、
不満が溢れている組織がある。

いったい、何が違うのでしょうか?

今回はそんな、
「不満」と「やりがい」のお話です。

1.「仕事内容」と「不満」は関係ない

意外に思われるかもしれませんが、
「仕事内容」と「不満」には
直接の関連はありません。

どういうことかというと・・・。

「仕事内容そのもの」

ではなく、

メンバーがその仕事を

「どういうものだと認識しているか」

によって、不満は生まれるのです。

例えば、ディズニーランドには
「ゴミ拾い」をするキャストがいます。

(※キャストとは、
  ディズニーで働くスタッフのこと)

そのキャストに、

「何をしているんですか?」

と、尋ねてみてください。

どんな返答が
返ってくると思いますか?

答えは、こちら。

「星の欠片を集めているんです」

そう。

彼らにとっては
「ゴミを拾う」という仕事は
単なる「作業」ではありません。

そこには
「夢の国」を構成する一員としての
「誇り」があるのです。

重要なのは「仕事そのもの」ではなく、
「そこにどんな意味付けをしているか」。

私たちは、メンバーが
「良い意味付け」をできるような、
働きかけをしなくてはなりません。

他の例で考えてみると・・・?

2. 「◯◯」がないときに不満は生まれる

例えば、
オリンピック優勝を目指すアスリートは、
極限まで自分を追い込んでいきます。

周りから見れば「かわいそう・・・」と
思うほどストイックな生活をし、

体も、精神も、
極限まで痛めつけているように見えます。

では、アスリートの口から
「不満の声」は出るでしょうか?

まず、考えられないですよね。

なぜ、アスリートからは
「不満の声」が出ないのでしょうか?

その理由は、
「目的」をきちんと設定しているから。

アスリートは「自分を追い込む」ことに
明確な「意味付け」をしているのです。

自分は心底「優勝したい」と願っている。

そして、

「優勝という目的を達成するためには、
 この辛い練習が必要なんだ!」

ということが、腹に落ちている。

だから、不満の声が出ないのです。

私たちも同じこと。

不満の声を消し去るには、
メンバーの一人ひとりに「目的」を
設定する必要があるのです。

3. 不満を消し去る、2つのアプローチ

メンバーの一人ひとりに
「目的」を設定するために、

私たちには
2つの“やるべきこと”があります。

【2つのアプローチ】・・・・・・・・・

①「仕事とは何か?」を定義する

②「仕事の先にあるもの」を見せる

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<①「仕事とは何か?」を定義する>

メンバーが日々、取り組む仕事は、
そのままでは「ただの作業」に
すぎません。

◯日々、仕事に取り組むことが、
 顧客のどんな幸せに繋がっているのか?

◯社会をどのように変えることに
 つながっているのか?

などなど。

私たちは「仕事が持つ意味」を、
伝え続けていく必要があります。

これが腹落ちしたメンバーは、
自然と仕事を大切にするようになります。

<②「仕事の先にあるもの」を見せる>

メンバーは
「仕事」を求めているのではありません。

仕事に取り組んだ先にある、
「自分にとって良いこと」を、
求めているのです。

ココを設定するためには、まず、
「メンバーが何を求めているのか」を
知る必要があります。

◯人生で何を目指していくのか
◯どんな成長をしていくきたいのか
◯どんな夢をもっているのか などなど

こういった「メンバーの軸」と、
「会社の軸」を一致させていくのです。

「目の前の仕事に取り組むことが、
 自分の人生にプラスになっていく」

そう実感したメンバーは、
毎日の仕事に意欲的になります。

***

どんなに仕事内容がハードでも、
メンバーが目をキラキラさせながら
取り組んでいる組織は存在します。

そのポイントは「目的」を
きちんと設定してあげること。

メンバーの軸と会社の軸を一致させて、
不満を消し去っていきましょう!

ライター:黄塚 森


プレジデントアカデミー 無料レポート バナー