
ラグビーの盛り上がりによって注目を集めるようになった
「One for all All for one」という言葉。
実は、世の中では誤解をされたまま広まっています。
では、「One for all All for one」の本当の意味とは?何でしょうか?
特に、経営でこの考え方を使うときには注意が必要ですので、
ポイントとなる「disagree & commit」ルールもおさえて解説します。
「One for all All for one」の本当の意味とは?
よく「One for all All for one」という言葉を聞くと思います。
この言葉の意味をどう捉えるかには、注意が必要です。
特に経営でこの言葉を使う際には、社内に誤解を生んでしまい、
意思決定が進まないなんて事態も起こってしまいます。
「One for all All for one」 の
日本語訳の多くは、こう訳されます。
「みんなは1人のために、
1人はみんなのために」
でも、この訳は残念ながら間違っていると言われています。
どこが間違っているかといえば、
後半の「All for One」の訳の部分です。
最初の「one for all」は
「1人はみんなのために」。
これは多くの方が知っている意味で、問題ありません。
しかし、「all for one」は
「みんなは1人のために」ではなく、
「みんなは1つの目的のために」
だと考えるべきだと言われています。
特に経営の文脈では、
「みんなは1つの目的のために」
で考えないと、物事が進まなくなってしまいます。
例えば、事業計画や制度決定などは多数決だと何も決まらない。
もちろん周りの意見は聞くものの、
最後にジャッジするのは、意思決定者である1人がバチっと決める。
そうしないと会社が進まなくなってしまいます。
「みんなは1つの目的のために」進んでいく経営を実現するためには、
経営者が、経営の全体像を把握しておく必要があります。
詳しくは下記を参考にしてみてください。
意思決定した後はみんなでコミット
判断の大小はあるものの、
経営陣が数人いても、最終的には1人が全て決めていくことが大事です。
代表の1人が最終的に決めないと、
どうしてもふわっとしてしまうことがあります。
その決定を”死ぬ気でやりきる”という覚悟がある人がいないと
魂が入らない状況になりがちです。
自分で決めなければ、他者の責任にできてしまいます。
これは、会社経営を成功に導く上で必須の「内部要因思考」を低下させてしまうため危険です。
だからこそ、会社のことは代表自らが、全部最後はジャッジすることが重要です。
その際にポイントになるのが、
「disagree & commit」というルール。
【disagreeルール】
意見が違うならば、
議論の場ですべて出そう。
【commitルール】
議論の上で決まったことは、
誰の意見であろうが、自分の意思決定としてコミットして実行しよう。
この2つのルールを徹底すれば、
あとから「やっぱりあれは、、」と言わない環境ができます。
以上が、
「One for all All for one」
から見る企業での活用方法でした。
チームづくりのヒントとして、ぜひとも考えてみてください。
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中小企業診断士
早稲田大学商学部の講師として「ビジネス・アイデア・デザイン」「起業の技術」「実践起業インターンREAL」の授業にて教鞭を執っている。社長の学校「プレジデントアカデミー」の講師・コンサルタントとして、毎週配信の経営のヒント動画に登壇。新サービス開発にも従事。経営体験型ボードゲーム研修「マネジメントゲーム」で戦略会計・財務基礎を伝えるマネジメント・カレッジ講師でもある。
日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。日本ディープラーニング協会認定AIジェネラリスト・AIエンジニア資格保有者。経済産業大臣登録 中小企業診断士。
【ライター】
野田 拓志
株式会社 ビジネスバンク 提携パートナー講師
大学時代、開発経済・国際金融を専門とし、 その後「ビジネス×途上国支援」を行う力をつけるために一橋大学大学院商学研修科経営学修士コース(HMBA)へ進学。 大学院時代に、ライフネット生命の岩瀬氏や元LINEの森川氏に対して経営戦略の提言を行い、そのアイデアが実際に事業に採用される。 現在は、「社長の学校」プレジデントアカデミーの事業部長として、 各地域の経営者の支援やコンサルティングを行う。2017年4月からは早稲田大学で非常勤講師として「ビジネス・アイデア・デザイン(BID)」を行う。