経営の12分野に出会うまでは、原理原則を知らずに経営をしていた
創業70年、家業である老舗の和菓子店を継ぐために、仙台に帰ってきました。
複数あった自社店舗の多くが、思うように売れていないという現実を目の当たりにして、ショックを受けました。
自分がもっと経営の勉強をして、店舗の立て直しをしなければ、、、
そんな焦りから、仙台から東京に足を運び、経営の勉強をしていました。
しかし、これだと思える研修や講座との出会いは、ごくわずかでした。
プレジデントアカデミーは、仙台の知人経営者に誘っていただき参加しました。
はじめての受講は、経営の12分野「営業力」分野の講座だったと思います。
それまで「何をすれば売れるのか?」という手法ばかり勉強してきました。
ところが、経営の12分野「営業力」では、「お客様に自社を正しく知ってもらうには?」とか「お客様とのベストな関係づくりとは?」など、経営の原点である、お客様との永続的な関係づくりを中心に、営業をどう設計するかを教えていました。
あたり前だが、自社はしっかりできていないことが多い、、、
はじめての受講で「ハッとさせられ、目からウロコが落ちる」思いがしました。
自分は経営の原理原則を知らないまま、経営をしていたんだと。
社員と学び、「共通言語」ができたことで改善が加速した
経営の12分野の考え方の原点「お客さんとの永続的な関係づくりを大切にしたい」とを社員にも伝えました。
以前から、何となく社員に伝えてきたつもりでした。しかし、明確に「お客さんとの関係づくり」のために、「これをやる=指示や依頼」とは伝えていませんでした。
目標数値やアクション項目だけが先行して、社員の中には「なぜ、これを今やるのか?」という理解できない場面があったかもしれません。
かつては、会議で社長に課される任務を疑問があっても、やるだけだったのかもしれません。会議は私が話すだけで、社員に元気はなく、やる気がないのかと不安に思うようなこともありました。
自律的な組織づくりをしたいと考えていましたが、そうはなっていませんでした。
そこで、経営の12分野の学びを、中心になる社員と一緒に受講するようにしました。
私が学び大切にしたいことを、社員にも学んでもらい、共有することが重要ではないかと思ったからです。
一緒に受講するようになり、私も社員も朝礼や会議で、経営の12分野で登場した言葉を使うようになっていきました。
「共通言語」ができて、私の考えや行動したいことが理解されるようになったと思います。
社員も私(社長)の考えが理解できたようで、会議の意見が明るくスムーズに出るようになりました。社内で課題改善の動きも加速したように思います。
考え方のベクトルが合っているとわかれば、私も社員に任せることができます。
やっと自分がやるべき「社長の仕事」をやれると、思えるようにもなりました。
(まだまだ現場に出て、取り組むべき課題は山積みですが 笑 )
これで、理想とする自律的な組織づくりの一歩が踏み出せると思います。
学びを段階的に続けること、社員と共に学び実践をしていきたい
経営の12分野を1年間学び、
私たち「こだま」という会社は、御菓子の製造販売業ではなく、地域に根ざした「困りごと解決業」だったり、「お役立ち喜ばれ業」だったり、「思い出販売業」だと思えるようになりました。
経営の12分野の学び方は、社長である私自身が1年一周目で、やっと経営の考え方を変えることができたと考えるならば、
・一周目は経営者本人が理解する学び(けっこう自分でも真剣・精一杯です)
・二周目は幹部やリーダーなど中心メンバーが学び(共通言語が生まれてきました)
・三周目は社内に浸透をして、実践で効果が出る学び(浸透した考えで実践あるのみ)
だと認識しています。
経営の12分野は、
経営者が独学や経験でやっている、「自分の経営」をロジックでわかりやすく経営者自身が理解するプログラム。
経営者が自身で理解した、自社の経営について、社員にもわかりやすく共有をするプログラム。
このように経営の12分野を段階的にとらえ、学びを継続・実践することが大切。
これからも、プレジデントアカデミーを社員と共に学び、経営の変革と強化に取り組みたいです。
株式会社こだま 代表取締役
児玉 康 氏
事業内容:菓子製造販売
HP:https://www.kodama-dorayaki.co.jp/