能力の準備

57|「72時間ルール」でグズグズ病を治しておく

会社勤めをしているとき、あなたがタッチしているのは経営ではなく、経営を回すための仕事の一部です。

しかも、あなたが動けなくても、ほかのメンバーが代わってやってくれます。

しかし、起業すれば事情は違ってきます。いくら従業員はいても、経営に関しては代わってくれません。経営者が動かなければそれだけ経営の成長は遅れるので、経営者の行動量がすごく大事になってきます。

 

「経営者は行動することが重要だ」とわかってはいたものの、私自身は行動する前に考え込んでしまうタイプでした。ですから、どうすれば行動量を増やすことができるかを知るために、多くの経営者を観察してきました。

その結果、明らかになったのは「行動力のある人は第一歩が早い」ということです。そこで私は、独自に「72時間ルール」をつくりました。「やるべきだ」と思ったことは、72時間以内に一歩を踏み出すというものです。

あなたが私同様、なかなか行動に移せないタイプなら、ぜひ、この72時間ルールを試してみてください。

 

そのときの一歩は、とても小さいもので構いません。

たとえば「富士山に登ってみたい」と考えたとき、72時間以内に登らなくてはいけないというわけではありません。

どのような登山ルートがあるか調べてみたり、経験者に話を聞いたりすることで十分です。登山靴やリュックなど、道具を買ってしまうというのはさらに効果的です。こうした一歩を72時間以内に踏み出しておくと、二歩目、三歩目がうんと動きやすくなり、行動がつながるようになるのです。

 

一方、一歩を踏み出さずに長く放っておくと、面倒になるばかりではなく、そのこと自体を忘れてしまいます。

ドイツの心理学者のヘルマン・エビングハウスの調査によれば、人はその日に起こったことの74パーセントを1日経過すると忘れることがわかっています。

だから、本当は「24時間ルール」にするのが一番いいのでしょうが、社会人になるとそう簡単に時間はつくれません。

無理なルールを設定すれば、「そのルールは守れないから」と言い訳して行動をとらなくなってしまいます。だから72時間でいいのです。

実際に私は、72時間ルールを自分に課すようになってから、行動量が格段にアップしました。

 

ちなみに私は、自分の人生の中で最大のリスクは、死ぬときに「あれをやっておけばよかった」と後悔することだと思っています。

そうしたリスクを減らす意味でも、72時間ルールは大いに役に立っています。

▶︎Point|第一歩は小さくていい

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