「リスクを取らないとリターンは望めない」
「起業するにはリスクテイカーにならなければならない」
それがわかっているのに、実際になかなかリスクを取れずにいる人がいます。
それは、リスクというものに対する認識が間違っているからです。
何か行動を起こせば、そこにはリスクが生まれます。「だから、やらない」という選択を、多くの人たちがします。そして、行動をとらないから、そのまま何も変わらないという循環の中にいます。
とくに、お金がからむビジネスとなると、多くの人は行動を起こしたときに発生するリスクのことしか考えません。しかし、実際には「行動しないことによって発生するリスク」もあるのです。
たとえば、結婚ひとつとってもそうです。
「今、結婚したら自由がなくなる」というリスクもあるけれど、「今、結婚しなかったら将来、寂しいかもしれない」というリスクもあります。
行動することによって発生するリスクもあれば、行動しないことによって発生するリスクもあるということです。リスクのことを検討するのであれば、本当は、この2つのリスクを考えて、リスクが少ないほうを選択しないといけません。
しかし、多くの人は、行動することによって発生するリスクだけを検討して、リスクを回避できた気になっているのです。
ビジネスにおける「行動しないリスク」の最たるものは機会損失です。
私の場合、レンタルオフィスというまったく新しいビジネスを始めることは大きなリスクではありましたが、もしやらずにいたら、いずれ誰かがやるだろうと思いました。それは起業家である私にとっては、大きな機会損失です。だから、私はやるほうを選びました。
「行動しないリスク」も考えましょう。それだけで、もっと動きやすくなるはずです。
▶︎Point|起業しなかったときのリスクを考えてみよう