どういう業界においても、力をつけようと思ったら、うまくいっている人をマネするのが最も効果的な方法の1つです。
起業家の中には「オリジナリティを大事にしたい」と考えるあまり模倣を嫌がる人がいますが、簡単で効果的な方法をわざわざ捨てる必要はありません。
あなたもどんどん、誰かのマネをしていきましょう。
ただ、ここで言うマネは「目に見える部分」ではありません。木で言えば、外に出ている枝や葉ではなく、根っこの部分です。
「お金持ちになりたいから、お金持ちが使っている長財布を使おう」ではダメで、長財布を使う人のお金を大事に扱う習慣をマネすることが重要です。
たとえば、歳末還元セールで儲けている人がいるとして、業態が違うビジネスでそれをそのままマネしてもうまくいきません。「歳末還元セールで、なぜあの会社がうまくいったのか」を考え、「還元するという理由は値引きをするという理由より受け入れられやすい」と自社に適応できるヒントを得ればいいのです。
うまくいっているビジネスの「見えている部分」をそっくりマネるのではなく、なぜその人がそうしているのかという本質を見極め、自社に合うように工夫していく方法を身につけると精度の高いマネができます。
ただし、こうした精度の高いマネをするためには、経営に対する理解が必要です。
経営のことを知らないと本質がわからず、枝や葉をマネてしまいます。経営についてしっかり勉強したうえで、成功しているビジネスモデルを解剖しましょう。
そして本質的な成功の理由を見極め、それを自社に合わせた形で取り入れてください。それによって、オリジナリティ溢れるあなたの成功モデルができあがります。
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