起業を考えるような人は少なからず、「自分は自分。人とは違う」という想いを強く持っています。だからこそ、会社員でいることに飽き足らなくなるのです。
周囲に「こいつは、何か面白いことをやりそうだ」と一目置かれる存在だと思ってもらうためにも、この「自分を持っている」感は大切です。
ただし、アピールの方法を間違えないようにしないといけません。
「自分を持っている」感を醸し出すために、一番安易なのは他者の否定です。だからこそ、この手段をとってしまう人が多いのです。
成長したい人は、その成長因子を狭い自分の発想の中だけで十分に見つけられません。人からの教えに耳を傾けることで、私たちは飛躍的に成長します。
ところが、安易な方法に1回はまってしまうと、なかなか素直に外部からの助言を受け取れなくなってしまいます。そして、「偉そうにしているけれど、うまくいっていない」という人が生まれるのです。
私自身は、根っこのところは素直ではありません。それがわかっているから、自分が成長するために素直でいようと意識してきました。
学生時代にテニス部の先輩から、「お前は俺のアドバイスを聞いていないように見えて、翌日ちゃんと言った通りの練習しているな」と指摘されたことがあります。おそらく、このときも自分の成長のために素直でいたのでしょう。
仕事でも同様だと思っています。多少「うるさいな」と感じるようなことでも、素直に受け取ってみたら、自分が変わるキッカケになるかもしれません。
1回受け取ってやってみて、本当に合わなかったらやめればいいのです。受け取らないでいるのはもったいない。
松下幸之助氏や稲盛和夫氏など大経営者はみな、「素直な心を持つことが大事だ」と言っています。まず、彼らの声に耳を傾けることだけでもしてみましょう。
▶︎Point|誰の言うことにも「一理あるな」と思うようにしよう