自分の今後について、なんとなくアバウトにしておきたがる人がいます。もしかしたら、明確にするのが怖いのかもしれません。
アバウトにしておきたがる人は、今の延長線上に未来があると思っています。
「今のことはよくわかるけれど、その延長線上に何があるかはアバウトにしかわからないのだからどうしようもない」と考えるのです。
この考え方は、リスクを曖昧にするだけで、リスクを回避することにはつながりません。でも、「今の延長線上に未来がある」ということは、逆から見ると、「未来をつくるのは今だ」ということになります。だから、未来をいいものにしたいなら、まずそれを確定させ、そこに行くために今なにが必要かを考えなければなりません。
アバウトにせずに明確に未来を確定することで、リスクは自ずと回避していけるというわけです。
何事にしても、いい未来を確定し、逆算してロードマップを描いていきましょう。
もし3年後に起業するなら、今いる会社をいつ辞め、それまでにどんなことを経験しておくべきかを具体的な予定に落とし込みましょう。
必要な資金を貯めるにも、単純に「毎月3万円ずつ貯金する」というのではなく、「3年後に100万円は欲しいから、毎月3万円ずつの貯金が必要だ」と具体的に逆から計算していきましょう。
そのほか、勉強はどうするか、人脈はどうつくるか、オフィスなどの設備はどう確保するか、固有名詞や日時を入れて書き出していきましょう。
このロードマップが具体的に描ければ描けるほど、成功する確率が高くなると私は考えています。また、ロードマップを描くこと自体が起業の練習にもなります。
アバウトにしないで、細部まで徹底的に詰めていきましょう。
▶︎Point|起業する日から逆算して、今日までの予定を書こう