リスクの準備

12|10年後の理想の未来を考える

起業するときには、「起業がゴールになってはいけない」ということを忘れないでください。「起業したことによってその後がよくなっていくのであって、起業はそのプロセスである」という認識が必要です。

そのために、起業時のことだけでなく、10年後についても今から考えておきましょう。10年後、あなたは起業してどうなっているでしょうか。その理想像を描きましょう。

理想の未来を描くことについて、「そんなことやってみたって、現実はそうならないよ」という冷めた意見が必ず出ます。

でも、描くのは自由です。すぐに実現しなかったとしても、少しは近づきます。また、やるべきことがわかるだけでも価値があります。

 

私は学生時代から、10年後の理想の自分について思い描いていました。当時は、仕事を「なんとなく嫌なもの」ととらえていたので、「10年間頑張って働くけれど、それを続けるかどうかを決める選択権を持てる自分に10年後にはなっていよう」と考えました。

そういう明確な未来像があったので、寄り道することもなく10年後には仕事を選択肢の1つにすることができました。その結果、「しばらく南の島で暮らそうか、それともプロゴルファーになろうか」などといろいろ模索しましたが、結局は「仕事ほど素晴らしいものはない」という考えに至り、仕事を続けています。

私にとっての理想の未来は「自分の行動はすべて自分で決められる」という状態でした。そして、それを明確に描いたからこそ、実現できたのです。

理想を描くことはモチベーションに大きく影響します。

あなたも理想の10年後を自由に思い描き、それを実現化するための起業を考えていきましょう。

▶︎Point|10年後の理想的な未来を明確に描いてみよう

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