能力の準備

58|やりきりグセをつける

ビジネスには、大小さまざまなゴールや締め切りが発生します。ですから、起業して成功するためには、一定の行動を一定の時間内にやりきっていく必要があります。

しかし、達成するというのは簡単なことではありません。成功している人が短期間でいろいろ達成できるのは、「やりきる」クセがついているからではないかと私は思っています。彼らは、漫然と大きなゴールに向かっているわけではなく、いくつかのサブゴールを設定し、小さいことをやりきります。その結果、ちゃんと大きなゴールにも辿り着くことができているのです。

そうした計画性のうえで動いている彼らは、中途半端に始めて、中途半端に終わらせることをしません。

ビジネスは足し算ではなく掛け算で結果が出ます。1つひとつの仕事を中途半端にやっていると、完成度は恐ろしく低くなります。

110パーセントで5つの仕事をやりきれば、仕上がりは1・6。

90パーセントで5つの仕事を終わらせれば、仕上がりは0・6。

100パーセントという基準からは、たった10パーセント多いか少ないかの違いなのに、完成度においては3倍近い大きな開きが出てしまうのです。

起業したらなおさら、ある期間のうちに結果を出さなくてはいけません。中途半端にダラダラやらず、あるタイミングでピシっとやりきるクセをつけましょう。

毎日の仕事をその日のうちにやりきれればベストですが、なかなかそうはいきません。そこで、たとえば、金曜日を「やりきりデー」にしてみてはいかがでしょうか。「やらなくちゃ」と思っていた小さな仕事を、金曜日にパーっと片づける仕組みをつくるのです。

私は怠け者なので、放っておけば中途半端にした仕事がどんどん溜まってしまいます。「やりきりデー」は私にとって、必須の仕組みになっています。

▶︎Point|金曜日は「やりきりデー」にしよう

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