起業とは、優れたアイデアを持つ人が、新しい商品やサービスをつくり世の中に送り出していくイメージが強いですが、つくっただけではダメで、それを売ることによって初めて事業は軌道に乗ります。
ところが、「アイデアはあるけれど売るのが苦手だ」という悩みがある人がいます。私自身そのタイプであることがわかっていたので、営業を得意とする人間をパートナーに選んで起業しました。
しかし、あるときを境に営業が苦ではなくなりました。営業とは、販売業ではなく「購入支援業」なんだと考えるようになったからです。
本来、営業とは「必要な人に、必要なものを、必要なタイミングで」提供する行為です。喜ばれこそすれ、嫌がられることではありません。
それなのに、多くの人たちが「できれば営業はしたくない」と考えてしまうのは、かつて自分が「不必要なときに、不必要なものを、不必要なタイミングで」押し売りされた経験があるからです。未熟な人から営業されたことによって、「営業=嫌なこと」という印象を持ってしまうのです。
あなたがつくった魅力的な商品やサービスは、1人でも多くの人に使ってもらいたいところです。
しかし、営業を「嫌だ」と感じていたら、この先とても苦労します。ですから、「自分が営業に来ることをみんな待っているんだ」くらいに考えましょう。
そのためにも重要なのは、営業の方法をより科学的に勉強することです。方法がわからないからこそ、間違った営業をしてしまい、また、自分も楽しくないのです。
正しい方法を知ったうえで、必要としている人を見つけ、わかりやすく説明し、背中を押してあげれば、営業ほど感謝される仕事はありません。
▶︎Point|営業は「購入支援業」