リスクの準備

13|「幸せの境界線」を考えてみる

誰かを幸せにすることで対価を受け取るのがビジネスの基本です。

しかしそれは、あなた自身が幸せになってはいけないということではありません。あなたが幸せを感じられることは大切です。

実際に、自分が苦しい状況で続けられるほど経営は甘いものではありません。成功するためにも、ある程度は自分の幸せを考える必要があるのです。

 

ただ、自分の幸せについて社会の文脈で考えないように注意してください。大事なのは、自分のバロメータです。

人によって幸せのバロメータは違うのに、経営となるとどうしても「お金が儲かることが幸せ」「成功して有名になることが幸せ」などという方向に行きがちです。

それは手段としては大事ですが、目的ではありません。

「何によって自分は幸せになるか」を明確に知っておかないと、「すごく頑張って成功したのに、まったく幸せじゃない」ということになってしまいます。

 

そこで、起業する前に1つのワークで準備しておきましょう。

下記の図のように、紙の真ん中に線を引き、上に「こうなったら幸せだ」ということをなんでも書いていきます。このとき、自由に書いているつもりでも、社会の文脈から影響を受けた内容になっていることが多いはずです。隣の人を覗き見て、「あ、私もそうだ」「そうそう、それがあった」と思ったりします。

そのように他の誰かの条件に影響されないようにするために、線の下には「こうなったら嫌だ」ということを書きます。こちらは、意外と独自の本音が出ます。

この作業をすることで、「何が自分にとって大事か」という境界線が見えてきます。真ん中の線は、あなたが譲れないと考える境界線です。

このワークで、自分のバロメータで測った本当の幸せを確認しておきましょう。

▶︎Point|自分だけの「幸せバロメータ」を見つけておこう

 

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