せっかく優れたアイデアを持って起業したのに、きちんとした計画が伴わないためにうまくいかないというケースがあります。
そういった失敗を避けるためにも、会社員でいるうちに、あなたのアイデアが実現可能かどうかを検証する「フィジビリティスタディ(実行可能性調査)」を積んでおきましょう。
起業して2〜3年の間、自分がそのビジネスを続けていけるという根拠が、そこに見出せるでしょうか。
計画などなくとも目の前のことを一生懸命やっていたらなんとかなるということもたまにはありますが、それでは偶然に頼ることになります。偶然を必然に変えていくために事業計画を立てることは重要です。
「起業してこういうことをやってみたい」というアイデアが浮かんだら、それを具体的な事業計画書に落とし込んでいきましょう。
どんなアイデアによって、どんな商品をつくりあげていくのか。
それは、どのくらいの期間でどれほど売れるのか。
人員は、どれくらい必要なのか。
そのためのコストはどれだけかかるか。
お金はいつ頃いくら入って、いくら出ていくのか。
そういったことを、毎月の帳簿をつけるような感覚で見ていきます。
このように、実際に起業したつもりでシミュレーションすると、漠然と考えていたときには見えなかった課題や問題点がわかってきます。本当に実現可能なビジネスと、そうではないビジネスを見分けることができるようになります。
事業計画書のフォーマットは、一から自分で考えるより、最初は既存のフォーマットを用いることをすすめます。というのも、それによって「そうか、こんなことも考えないといけないのか」という自分では気づかなかったことがわかるからです。
ネットで「事業計画書フォーマット」と検索するとたくさん出てきますので、それをダウンロードしてみてください。
資金調達をする場合の練習も兼ねることができるので金融機関や助成金を出してくれる機関のフォーマットがおすすめです。
あまり考えすぎて臆病になってもいけませんが、今から事業計画書をつくっておけば、起業したときに必ず役に立ちます。
誰かに協業や金銭的協力をお願いしたいときなど、事業計画書を見せることによって、きちんと説明することができます。
成功している先輩たちからアドバイスをもらうにしても、具体的な材料があったほうがより的を射たものになります。
夢のようなアイデアを自分の頭の中にだけ抱いているのではなく、ビジネスとしてシビアに眺めていきましょう。
▶︎Point|事業計画書のフォーマットをダウンロードしてみよう