ビジネスパーソンがとるべき行動サイクルとして、よく言われるのが「PDC(計画・行動・評価)」です。
起業家ももちろん、このサイクルで動いています。しかし、成功する人はちょっと違い、図(下記)のようにP(計画)が小さく、D(行動)が早くて大きい。
つまり、あまりきちんとプランを練ることなく、行動に移してしまうということです。やってみて「ここがダメだ」とわかったら、すぐに改良してまたやってみるということを、彼らは繰り返しています。
また、サイクル自体も小さくて、それをくるくると多く回しています。というのも、ゼロから起業すれば失敗も多く、大きく回してしまうと失敗したときのダメージも大きくなるからです。
成功している人を外から見ていると、あたかも全部うまくいっているように感じるかもしれませんが、実は、この小さいサイクルを早く回しているだけで、見えない失敗もたくさんしています。しかし、失敗の数だけ改良を積み重ねているのです。
あなたが今、大企業にいるとしたら、サイクルの1回転が大きいやり方をとっているかもしれません。大きな資金や労力を要する大企業のビジネスでは、慎重な計画が求められるのは当然です。
しかし、起業すると、最初は何が正解かわからないところで行動していかねばなりません。だから私は起業家の人たちに「51パーセントの勝算があればやったほうがいい」とアドバイスしています。100パーセントを求めたりしないほうが、結果的に早くうまくいくことが多いからです。
あまり深く考えすぎないで行動し、そこから学んで改良していくという行動形式に慣れておきましょう。
▶︎Point|すぐに、小さく始めて、たくさん改良