ビジネスをうまく回し続けている経営者の「知の基準」と、業績を上げられないでいる人のそれとは、まったく違うことが見ていてよくわかります。
成功している人は、勉強して知識を得たら必ずそれを実践する「知行一致」を貫いています。彼らは、「いくら知識を得たところで、それを実践できなかったら、知らないのと同じだ」と考えているのです。
一方で、いつまでもモタモタしていて結果を出せない人は、知っただけで満足する傾向にあります。たとえば、集客に悩んでセミナーで学んでも、「なるほど」と納得して終わってしまいます。
惜しいことに、彼らの中には成功している人たちより勉強をしている人もいます。しかし、それを生かし切れていません。学ぶことは自分のペースでできるのでラクですが、行動に移すのは大変。だから行動から逃げて、また勉強を重ねるということを繰り返し、現実は変わらないままとなっています。
あなたが起業するにあたって、そうした状況に陥らないよう、知の基準を「知行一致」にしていく必要があります。
私は1冊の本を読んだら、そこから何か1つを必ず実践するようにしています。1つでも実践できたら十分に元は取れると思っています。なまじ、「たくさんのことをやろう」と考えるから、何もできずに終わってしまうのです。
本書に関しても、ただ読んで満足してしまうのではなく、まずは2~3個のことをぜひ実践してみてください。そして、それができたらまた次の2~3個を日々の生活に取り入れてください。
得た知識に基づいて「自分が実際に行動した」という経験は、今後あなたの大きな財産になっていきます。
▶Point|本を読んだら、その中から1つだけ実践してみよう