製造業が中心だった高度成長期とは違い、今はサービス業の時代です。人と人のビジネスが圧倒的に増え、コミュニケーション能力は必須のものとなっています。
とくに起業を考える人は、コミュニケーション能力を磨かないと、成功はかなり難しくなると言えるでしょう。
というのも、起業したときには誰もその存在を知りませんから、自分や自分の商品について、人にどんどん伝えていかねばならないからです。
また、その伝え方1つで、業績がまったく違ってきます。
たとえば、Aという商品は機能的に90点で、Bという商品は70点だったとします。
しかし、Aを売る人の伝え方が50点、Bを売る人の伝え方が80点だったら、人はBを買います。Aは45点、Bは56点と判断されているからです(これを認知価値と言います)。
本当はAのほうが機能的にいいのに、買われるのはBです。ですから、コミュニケーション能力を軽んじると成功するのは難しくなるのです。
自分のコミュニケーション能力について考えるときに、一方的に「伝えた」で満足していないかをチェックすることが重要です。大事なのは、ただ伝えることではなく、自分が理解してもらいたいように相手に理解してもらうことです。
「この人に、こういう感情を持ってもらおう」
「この人に、こういう行動をとってもらいたい」
こうしたゴールを意識して伝えないと、ビジネスの成果にはつながりません。
今いる会社や取引先の、業績を伸ばしている人のコミュニケーション能力に注目しましょう。彼らは、ゴールを意識した伝え方ができているはずです。
▶︎Point|認知価値を高めるような伝え方をしていこう