会社を経営するには、広範囲にわたって専門的な知識が必要になってきます。
それらを全部、自分でやろうとしないこと。「餅は餅屋」と割り切って、専門家に任せられる部分は任せましょう。
起業するときにはお金を節約するために、つい「自分ができることは自分でやろう」と考えがちです。しかし、それは「安物買いの銭失い」の結果になることが多いです。専門家に支払う数万円をケチって、本業に打ち込む時間を失ってはなりません。
私も過去に失敗を経験しています。私は会計事務所の出身なので、起業してからの3年間、会計については自分でやっていました。しかし、あるとき「こんなことをしているヒマがあったら、もっと業績に直結することをやらなくては」と気づいたのです。そして会計の仕事を任せてから直後に一気に売上が上がりました。
たとえば、法人設立の手続きはあなたにもできます。しかし、会社をつくること自体が目的なのではなく、大事なのはその会社で収益を上げることです。
だったら、いろいろ細かくて面倒なことは司法書士にお金を払って任せて、その時間をアイデア出しや集客にあてたほうが絶対にプラスです。
それに、いくら自分一人で頑張って会社設立の手続きを遂行したところで、その経験を生かす場は今後ほとんどありません。そんな役に立たないことに力を注ぐ必要はないのです。
いざというときに力になってもらえそうな専門家を、今からピックアップしておきましょう。下記にあるのは、私が用いているリストです。ここに、あなたの人脈の中から適任者を探し、勝手に名前を入れてチームを編成しておきましょう。
最初から定期的な顧問料を支払わなくても大丈夫です。必要に応じて相談に乗ってもらえればOKです。そのためにも、「これぞ」という人とは、いい関係を持続する努力はしていきましょう。
▶︎Point|仮想の専門家チームを作り始めよう
※専門家リスト
・弁護士( )
・司法書士( )
・行政書士( )
・税理士( )
・公認会計士( )
・社会保険労務士( )
・弁理士( )
・IT関係に詳しい人( )
・経営コンサルタント(中小企業診断士)( )
・ファイナンス関連(銀行やベンチャーキャピタリスト)( )