世の中の常識というのは、そのときの社会の人たちの大半が正しいと思っている考え方に過ぎず、本当に正しいとは限りません。
昔の常識では太陽が地球の周りを回っていて、その常識に異を唱える人は処罰されたりしました。今は、地球が太陽の周りを回っているのが常識です。
常識は、変わるのです。変わるというよりは、いまだ常識化されていない正しいことが存在すると言ったほうがいいかもしれません。
私はそれを「未常識」と呼んでいます。
常識の反対は非常識ですが、反対に位置するのではなく、可能性は厳然としてそこにあるのに認知されていないことを指しています。
そうした未常識分野に、大きなビジネスチャンスが隠れています。
たとえば、30年前には、コンパクトに持ち歩ける携帯電話は常識ではありませんでした。インターネットなど、ほとんどの人がその概念すら持ち合わせていませんでした。
今はあちこちで見かけるセルフサービスのカフェも、昔の常識なら「ウェイトレスが運んでこないなんて手抜きだ」と言われたことでしょう。
それが、つい最近までの「常識」だったのです。
世の中の常識を素直に受け入れていると、ビジネスチャンスを逸します。
普段から「本当にこれって正しいのかな?」と常識を疑う見方を自分の中に醸成しておきましょう。
それによって、まったく新しい価値を生み出せるばかりでなく、世の中の常識を意識することによるメンタルブロックからも解放されます。
ですから、正しい常識もありますが、常識は必ずしも正しいわけではないことを思い出して「本当にこれって正しいのかな?」と考えるのを習慣にしてください。
▶︎Point|常識を簡単に受け入れるのはやめよう