ビジネスとは、「人が、人のためにやっている、人の活動」です。ですから、人のことを詳しく知らないと、ビジネスはうまくいきません。
ところが、自分が将来やりたいビジネスについて勉強し準備するときに、そのビジネスモデルを知る方向にばかり目が行き、人について知ることをないがしろにする人がいます。
あなたがどんなにいいものをつくったつもりでも、それを使うのは人です。
人は必要だからという理由だけで、ものを買うとは限りません。
見栄を張るために買うこともあります。
ストレス解消のために買うこともあります。
一時の充足感のためだけに買うこともあります。
また、必要であったとしても、売り手を嫌って買わないこともあります。
人のことを知らないと、必要なものを喜ばれる手段で提供することはできません。
さらには、あなたのアイデアを具体的な商品にしたり、広く売るときに力を貸してくれるのも人です。取引先や社員についての理解が浅ければ、やはりビジネスはうまくいかないのです。
ですから、もっと、人に興味を持ちましょう。
今のあなたが会社員であるなら、人について詳しくなれる絶好の環境にいます。上司や同僚たちが、どんなことに興味を持って、どんな理由で行動を起こしているかじっくり観察してみましょう。
「いずれ辞めるのだから」と関心を抱かずにいたら、もったいない。しっかり学ばせてもらいましょう。
▶︎Point|人間観察を趣味にしよう