能力の準備

49|人前で話すことに慣れる

起業したら、自分自身や自分がつくりだす商品の価値について、人に伝えなくてはなりません。そのための最も基本的な方法は「話をすること」です。

話をするときに忘れてはならないのは、こちらが望んでいることを相手に理解してもらう必要があるということです。

「この人は信頼できそうだ」
「この人がすすめている商品を使ってみようかな」

あなたが話をする目的は、こうした望ましいゴールに相手が着地することです。

どんなに高尚な言葉を使い、流暢にしゃべってみたところで、「なんとなく、この人好きになれないな」と思われたのでは逆効果です。

話し方のコツはいろいろありますが、テクニック以前の問題として、まずは人前で話をすることに対する苦手意識を解除しておかねばなりません。

経営者になれば、顧客や取引先、従業員など、複数の人の前で話をすることが増えます。これは、場数を踏んで慣れるしかありません。普段から人前で話す訓練をしておきましょう。

このとき、「相手にこう思ってもらいたい」という望ましいゴールを明確にするとともに、「1分間で」などと時間を区切って行うのがポイントです。

 

私の会社の朝礼では、社員に「グッド・アンド・ニュー」と題した1分間スピーチーを順番にしてもらっています。最初はおどおどしてうまく話すことができなかった人でも、回数を重ねれば、みんなそれなりに慣れていきます。

あなたの会社でもそうした機会があるならチャンスです。

あるいは、起業を目指す仲間がいたら一緒に練習するのもいいかもしれません。

いきなり人前で話すのではなく、最初は原稿をつくり、どう話すかあれこれシミュレーションしてみましょう。

▶Point|1分間にまとめて話す訓練をしよう

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