人間関係の準備

35|信用力を高める

レストランは食べ物を提供することを任され、宅配業者はものを運ぶことを任され、銀行はお金を管理することを任されています。どんな業種であろうとも、仕事とは基本的に「他者から任される」ことで成り立ちます。

このとき、「誰に任せるか」が人々によって選択されます。

「あのレストランは味もサービスも素晴らしい」

「あの宅配業者はものを丁寧に扱ってくれる」

「あの銀行なら潰れないだろう」

こうした信用が、その選択の大きな物差しになっていますから、あなたが、起業して選ばれ続けるためには、信用力が絶対に必要になります。

 

私たちに信用力を与えてくれるのは、実に基本的なことです。

挨拶をする、身だしなみを整える、時間を守る……こうした社会の小さな約束事に誠実であり続けることが何よりも大事です。

なかでも、ルーズになりがちなのは時間を守ることです。

経営者になると、「偉くなったのだから自分は遅れてもいい」と勘違いする人がいます。しかし、人が人を信頼するのは職位の高さによってではありません。経営者という立場だから信用力があるのではなく、守るべきことを日々守り続けてきたから信用力が醸成されたのです。

 

一流の経営者と言われる人たちは、もれなく社会の小さな約束事に誠実です。

ですから、社会の小さな約束事を守れないようでは、顧客からはもちろんのこと、一流の人たちからも相手にされません。

今の仕事を通して、自分はどれくらい小さな約束を守れているか、徹底的にチェックしておきましょう。

▶︎Point|小さな約束こそ大事にしよう

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