人間関係の準備

37|見返りを求めない愛を持ってみる

起業して私自身がつくづく感じたのは、「無償の愛なしに、人は育てられない」ということです。

若い社員は、すぐに仕事ができるようにはなりません。手取り足取り何度でも、できるまで教えてあげなくてはなりません。また、とんでもない失敗をしでかすこともあります。そのときに、責任をとって謝りに行くのは経営者であるあなたです。

一緒に仕事してくれる部下を育てようと思ったら、見返りを求めていたら無理。それが嫌なら個人で動くしかありません。

 

「こちらはこれだけ給料を払っているのだから、お前はこれだけやれ」という等価交換の意識ではなく、見返りを求めず成長を願う気持ちがないと、その人を成長させることも、いい関係を築くこともできません。

あなたが経営者になったら、いくら仕事であっても、人を単純な経営資源と考えるべきではありません。社員は経営者のそうした姿勢をちゃんと見破ります。

私たちが経営をするのは人のためです。人は手段ではなく目的なのです。起業してマネジメントで失敗する人は、この出発点の考え方が間違っています。

 

では、具体的に今からどんな準備ができるでしょう。

すでに、部下や後輩に対して見返りを求めない愛情をかけることができている人もいるでしょう。そういう人は、さらにその能力を磨いてください。

ちょっと自信がないと思うなら、自分の中のそうした素因を呼び起こす訓練をしてみましょう。たとえば、家族や恋人という無償の愛を注ぎやすい対象から、その感情を感じ取り、それを部下や後輩に向けてみることに挑戦してみてください。

それがなかなか難しくても、「見返りを求めずに愛情をかけなければ社員は育たない」ということは、心に留めておいてください。

▶︎Point|無償の愛なしに人は育てられない

Facebookページにぜひ「いいね」をお願いします!

「いいね!」を押すと「株式会社ビジネスバンクグループ」の最新コンテンツが受け取れます

すべての業務がひとつにつながる、クラウド経営システム「ALL-IN」について詳しく知りたい方はこちら!

クラウド経営システム「ALL-IN」の
資料をダウンロードする(無料)