何かに取り組もうと思ったら、その何かについて知る必要があります。
それがわからなかったら、何もできないからです。
起業も同じです。起業して成功するためには、経営を知らないといけません。
経営知識が必要なことをわかっている人は多いです。ですから「大学やMBAに行ったほうがいいんですか?」とよく聞かれます。もちろん、それも有効な方法の1つですが、もっと簡単で安くて効果的な方法があります。
それが「本を読むこと」です。
成功した先輩たちの貴重な経験や専門家の知識の結晶が、たった1000円くらいで手に入るのですから、これを利用しない手はありません。
今、書店に行けばビジネス書が溢れています。優れた内容のものも多く、私自身もたくさんのビジネス書から学びを得ていますが、少しだけ気を付けてほしいポイントがあります。
それはビジネス書というのは書店という限られたスペースで売ることを考えないといけないので、どうしてもエッジを立てる必要があり、ビジネスのある「部分」にフォーカスして「ここだけ押さえておけばうまくいく」といった内容になりがちだということです。
しかし、経営に求められるのは「部分最適」ではなく「全体最適」です。一部分だけを頑張ることで突破口は得られても、長期的成功には結びつきません。
ですから、経営の全体像を理解するためには、ある程度の数を読まないといけないということです。多ければ多いほどいいでしょう。たくさん読んでおけば、それだけ全体像が見えてきます。
拙著の『起業の技術』(かんき出版)は経営の全体像を理解するのに、とてもわかりやすいと多くの人に読んで頂いているので参考になると思います。「起業の専門家」という立場で選んだ本を、下記に挙げておきましたので参考にしてください。
▶︎Point|経営書をまずは1冊、読もう
推薦図書
『起業の技術』浜口隆則(かんき出版)
『事業システム戦略―事業の仕組みと競争優位』加護野忠男、井上達彦(有斐閣)
『模範の経営学 偉大なる会社はマネから生まれる』井上達彦(日経BP社)
『この会社はなぜ快進撃が続くのか』坂本光司(かんき出版)
『小倉昌男 経営学』小倉昌男(日経BP社)
『儲かる会社の作り方』松井浩一(同文舘出版)
『「ランチェスター経営」であなたの会社が強くなる』竹田陽一(サンマーク出版)
『50時間で会社を変える!』水島温夫(日本実業出版社)
『現代の経営(上・下)』P.F.ドラッカー(ダイヤモンド社)
『50の経営理論が3時間でマスターできる本』山下久徳、上野可南子(明日香出版社)
『ザ・プロフィット利益はどのようにして生まれるのか』エイドリアン・J・スライウォツキー(著)、中川治子(翻訳)(ダイヤモンド社)
『孫子』孫子(岩波書店)
『ブルーオーシャン戦略』W・チャン・キム、レネ・モボルニュ(著)、有賀裕子(翻訳)(ダイヤモンド社)
『戦わない経営』浜口隆則(かんき出版)
『儲からんのはアンタのせいや』桂幹人(講談社)
『競争の戦略』マイケル・ポーター(ダイヤモンド社)
『イノベーションのジレンマ』レイトン・クリステンセン(翔泳社)
『成功と失敗の法則』稲盛和夫(致知出版社)
『1分間マネジャー』ケネス・ブランチャード(ダイヤモンド社)
『だから、部下がついてこない!』嶋津良智(日本実業出版社)
『なぜ、我々はマネジメントの道を歩むのか』田坂広志(PHP研究所)
『どんな時代もサバイバルする会社の社長力養成講座』小宮一慶(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
『社長の仕事』浜口隆則(かんき出版)
『Made in Japan』盛田昭夫ほか(朝日新聞社)
『世界のどこにもない会社をつくる!』飯田亮(草思社)
『松下幸之助「一日一話」』松下幸之助(PHP研究所)
『成長するものだけが生き残る』上原春男(サンマーク出版)
『すべては一杯のコーヒーから』松田公太(新潮社)
『ブランディング22の法則』アル・ライズ、ローラ・ライズ(東急エージェンシー出版部)
『小さな会社のブランド戦略』村尾隆介(PHP研究所)
『コトラーのマーケティング・マネジメント』フィリップ・コトラー(丸善出版)
『シュガーマンのマーケティング30の法則』シュガーマン(フォレスト出版)
『感性のマーケティング』小坂裕司(PHP研究所)
『営業マンは断ることを覚えなさい』石原明(三笠書房)
『「売れている営業」がやっていること!』田原祐子(すばる舎)
『営業マンは心理学者!』高城幸司(PHP研究所)
『人を動かす』デール・カーネギー(創元社)
『影響力の武器』ロバート・B・チャルディーニ(誠信書房)
『人間性の心理学』A.H.マズロー(産能大出版部)
『アイデアのつくり方』ジェームス・W・ヤング(CCCメディアハウス)
『伝え方が9割』佐々木圭一(ダイヤモンド社)
『イエスの広告術』ブルース・バートン(有斐閣)
『独裁者の最強スピーチ術』川上徹也(講談社)
『ハーバード流交渉術』ロジャー・フィッシャー、ウィリアム・ユーリー(三笠書房)
『メンタル・タフネス』ジム・レーヤー(ベストセラーズ)
『モチベーション・マネジメント』小笹芳央(PHP研究所)
『非常識な成功法則』神田昌典(フォレスト出版)
『アナロジー思考』細谷功(東洋経済新報社)
『レバレッジリーディング』本田直之(東洋経済新報社)
『会計がよくわかる講座』金児昭(編著)(かんき出版)
『お金の脳トレ』泉正人(ダイヤモンド社)
『お金のIQお金のEQ』本田健(サンマーク出版)
『会社にお金が残らない本当の理由』岡本史郎(フォレスト出版)
『媚びない人生』ジョン・キム(ダイヤモンド社)
『知的幸福の技術』橘玲(幻冬舎)
『原因と結果の法則』ジェームズ・アレン(サンマーク出版)
『ハッピーな人々の秘密』グレッグ・ヒックス、リック・フォスター(総合法令出版)
『幸せの公式』シュテファン・クライン(講談社)