能力の準備

59|達成可能な目標を立てるのをやめる

目標は達成できなくてもいいと私は思っています。

実際、私はほとんど目標達成できていません。

なぜ達成できなくてもいいかというと、「目標を達成しなくてはいけない」と思った時点で人間は大きな目標を掲げなくなるからです。達成可能性が高い小さな目標は、自分を飛躍的に成長させてはくれません。

ですから、目標は達成するためでなく自分を高めるためにあると考えるのです。

 

自己成長のためにあり、達成しなくてもいいのだと考えると、目標は大きいほうがいいということになります。

たとえば、思い切って「150」という目標を掲げ、未達で「130」に終わるのと、「100」を掲げて達成し「105」まで伸ばすのでは、どちらの結果がいいかは明白です。

また、達成可能性が高い目標を掲げていると、今までの発想にとらわれてしまうという欠点もあります。方法論が限られ、「今までのやり方で、さらに頑張るだけ」になります。人間はなかなか頑張れないのでかえって達成が難しくなります。

一方、大きな目標であれば「何か新しい方法を考えなきゃ」と思い、実際にそれを見つけて簡単に飛躍できることがあるのです。

 

起業を目指す人たちに対して、実際に私がアドバイスしている目標設定の技術を紹介しましょう。

まず、自分が達成したい目標を立てます。

それが数値にして「100」であったなら、いったん3倍にします。つまり、「300」となります。そして「300を達成するためにはなにが必要か、どうやったらいいか」という打つ手を具体的に真剣に考えます。

いろいろと考えてから、今度はそれを2分の1にします。この場合「150」です。

すると、最初に100を掲げていたときには「100なんて難しいかも」と感じたのが、150すら簡単そうに思えてきます。

人間は「できそう」と思ったことしかなかなか行動に移せない生き物なので、そういう状態に自分を持っていくことが必要なのです。

 

私たちが何かのゴールを目指したときに、7〜8割まで来たときが一番きついということがトレーニング理論でわかっています。腕立て伏せを10回やろうとしたら7〜8回目が最も大変で、それ以降は体力的にはきつくても精神的に乗り越えられます。

つまり、100の目標だと70〜80で大きな負担がかかるのに対し、150だと105〜120にそれが来ます。すでに100は超えているわけです。

こうしたことからも、目標を高く掲げることは理にかなっているのです。

何事につけ、大きな目標を立てるクセをつけましょう。今の仕事においても、普段1個しかやらないところを3個にしてみるということに挑戦してみましょう。

できなくてもいいのです。できなくとも、少しでも成長できればいいのです。

▶︎Point|目標を3倍にしてみよう

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