会社員でいるときは、知り合った人の多くは「会社の仕事をこなすうえで必要な相手」です。お互いに仕事がやりやすければいいのであり、それ以上、深くとらえる必要もないでしょう。
しかし、起業を考える人にとって、「どういう人を知っているか」つまり「ノウ・フー」は「ノウ・ハウ」と同じくらい価値のある資源です。私にも経験がありますが、ビジネスチャンスは人が持ってきてくれることが多いのです。
今のあなたの人脈を資源としてとらえ、一度リスト化しておきましょう。
仕事で名刺を交換した人はもちろん、スポーツクラブで知り合った人や学生時代からの友人など、頭に浮かぶ人はすべて対象です。
「この人は、ひょっとしたらお客さんになってくれるかも」
「この人は、いいアドバイザーになってくれるかも」
「この人には、専門的な仕事を依頼できるかも」
そのように未来の関わり方をイメージして分類しリストに落とし込みます。
普段から人脈を大事に考えていて、名刺の整理などをマメにやっている人は多いはずです。しかし、起業すると、これまでの仕事では関係がなかったような分野の人たちが必要になります。
「もう付き合わないだろう」と名刺を深くしまい込んでしまった人が、重要なキーパーソンになってくれる可能性もあります。好き嫌いとか、これまでの相性などは横に置いて、リソースとして眺めてみましょう。
今からこれをやっておくと、起業したときにすぐ連絡できる利点もあります。
まだ知名度の低い創業時は、なかなか仕事もきませんが、彼らに連絡を入れることで、ご祝儀的な仕事をもらえることもあります。
▶︎Point|頭に浮かぶ人や名刺がある人をすべてリストにしよう