お金の準備

07|「本当の値段」をつけてみる

稲盛和夫さんの有名な言葉に「値決めこそが経営である」というのがあります。

あなたがつくった商品やサービスを「いくら」で売るかという値決めは、経営戦略のとても重要なポイントです。

いくらいいものをつくっても、お客さんが「高すぎる」と感じたら買ってもらえません。だからといって安くしすぎたら利益が出ません。

また、値決めには「あとから変更しにくい」という難しさもあります。

たとえば、最初に5000円で売り出したものを「売れないからもっと下げよう」と4000円にしたら、「なんだ4000円の価値しかないものをふっかけていたんだ」と感じられるかもしれませんし、逆に、「売れているからもっと上げてもいいだろう」と6000円にしたら、「5000円の価値しかないのに6000円にふっかけてきた」と思われるかもしれません。

だから、最初から「お客さんが喜んでくれる範囲内の最高の値段」で売ることが望ましいのです。

コンサルタントのように自分のスキルそのものを売る職業でも同様で、安売りしないほうがいいですが、高く設定しすぎたら失敗します。

いつでも適正な価格設定ができるように、普段からモノに「本当の値段をつけてみる」練習をしましょう。

たとえば、コンビニで110円で買えたペットボトルのミネラルウォーターは、高級ホテルの冷蔵庫に入っているものを飲むと500円だったりします。

もし、砂漠のど真ん中でミネラルウォーターを売っていたら、30万円支払う人だっているでしょう。これが、ニーズや状況を踏まえた本当の値段です。

あなたの周囲にあるさまざまな商品について、すでにつけられている値段をそのまま受け入れるのではなく、「この状況だったらいくらが適正か」を考えるクセをつけておきましょう。

▶︎Point|値札を疑ってみよう

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