優秀な経営者は、ダラダラ前提を述べたりせず、要点から話し始めます。
頭の中に、そのような思考回路ができあがっているのです。
彼らは、10の要素があったら、「この中の何がポイントなのか?」を常に考えています。「パレートの法則」で示されているように、10の要素の中の2つくらいが8割の成果を生み出すことを理解しており、その2つを探すクセがついています。ですから、最も効果の高いポイントをつかむのがうまいのです。
反対に、なかなか成果を出せずにいる人は、10の要素のすべてを等しく大切に扱います。それが普段の話し方にも出てしまい、聞いている人に、「どこがポイントなのかわからない」と思わせる結果となります。
これからは、「最初に結論を申し上げます」「そのコツは3つあります」などと、意識的に要点から話すようにしましょう。
私は、人に何かを聞かれたときに「ポイントは3つあります」と先に言ってしまうことがあります。実は、そのときには何も考えていないのです。
しかし、言ってしまったからには、嫌でも3つのポイントを探すことになり、結果的に自分の考えをまとめるいい訓練ができています。
要点から話をするから、効率的に動く方法が見えるのか。
効率的に動く方法が見えるから、要点から話せるのか。
鶏が先か卵が先かの話のようですが、まずは、要点から話すクセをつければ、いいサイクルが回っていきます。
誰かに何かを話すときには、これまでさんざん上司に言われたことがあるかもしれない「結論から話せ」を常に自分に言い聞かせましょう。
▶︎Point|「最初に要点を話します」を口癖にしよう