私は、放っておくと思考に偏り行動が少なくなるタイプです。
もともと、あれこれ考えるのが好きなうえ、何かやりたいことがあってもそれに伴う努力が苦手な怠け者だからです。
心配性で行動を起こせない人もいます。彼らは「こんなことになったらどうしよう」とネガティブな想像が先に立ち、それをフォローする策ばかり考えてなかなか行動に移せないでいます。
どちらのタイプでも思考が強い方は「自分は思考に偏っている」という自覚はあります。「もっと行動しなければまずい」とわかっているので、強制的に行動を起こすルールを決めたりして、なんとか両者のバランスをとっていくことができます。
ですから、注意が必要なのは、行動に偏りすぎている人たちです。彼らは、もともとあまり思考しないので、「自分が行動に偏っているのではないか」ということすら考えません。
もちろん、起業家には行動力が必須です。行動は思考よりも大きいくらいでいいのですが、極端にバランスが崩れてしまうと問題です。
猪突猛進(ちょとつもうしん)で突き進んでいって、金銭的にもマネジメント面でも収拾がつかなくなっている起業家は意外なほど多いのです。
一度、自分はどちらのタイプか探ってみてください。思考に偏っている人は行動を増やし、行動に偏っていると気づいたら思考を増やしていきましょう。
その人の個性や、起業するときの業種によってバランスは違いますが、偏り過ぎていれば失敗するということは断言できます。
▶︎Point|思考型の人は行動を多めに、行動型の人は思考を多めにしてみよう