能力の準備

54|時間を守る

人間はみな限られた時間を与えられており、時間は命そのものです。

ですから、誰かとの待ち合わせに遅れて5分の時間をムダにさせたら、その人を5分間死なせていることと同じだと私は考えています。

また、世の中の成功者の多くは時間に厳しいことが多く、「時間に遅れる人間は、そのルーズさが仕事にも出てくるはずだ」と考えます。時間にルーズだと、それだけでかなりマイナスの評価をされてしまい、大変な損をします。

逆に言うと、時間を守るだけで信頼されるということでもあります。そういう意味では、とても投資対効果が高い方法と言えます。

ですから私は普段から、2つの時間ルールで動いています。

まず、打ち合わせなどは「5分前ルール」をメドにしています。

5分間の余裕を持っていれば、たいてい遅れずに済みます。それでも突発事故によって遅れてしまうときは「遅れる」とわかった時点ですぐに連絡を入れます。連絡すれば相手はその時間をほかのことにあてることができ、時間を奪わずに済みます。「30分前到着」が理想でしょうが、それでは自分の時間を死なせてしまうことになります。経営には時間効率も重要ですから、5分前でいいと考えています。

もう1つ、「私がいないとどうにもならない」という場合は「3時間前ルール」を基本にしています。たとえば講演会のような仕事の場合、私の話を聞くために、多くの人が時間を割いて集まってくれています。そこに私が現れなければ、人々の膨大な時間を死なせることになるからです。

3時間前に着いて場所を確認したら、近くのホテルやカフェで仕事をし、1時間前に会場に入ります。あらかじめ「待ち時間にする仕事」を持っていきますので、いくら早く到着しても自分の時間が死んでしまうこともありません。

いずれにしても、遅刻ほど信用を失うことはありません。時間を守る習慣は絶対に身につけておきましょう。

▶︎Point|「5分前ルール」で動いてみよう

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