住宅街の中にポツンとある、
街のコロッケ屋さん。
100円を切る価格に
学生時代の思い出が蘇ります。
ひと口かじれば、懐かしい美味しさ。
思わず笑顔がこぼれます^^
そんな街の、ほのぼのとしたお店。
実は「年商3億5千万円」だと言います。
いったい、どうやって・・・!?
そこには「収益」に関する、
大きな学びがありました。
1. 年商3億円の秘密
大阪にある、このコロッケ屋さん。
お店で売っているのは70円〜150円の
いわゆる「普通の」コロッケ。
1日の売上は、およそ2.7万円です。
・・・。あれ?
この数字では、年商に換算すると
およそ「1,000万円」にしかなりません。
では、どこで「3億円」を超える
売上をつくっているのでしょうか?
そのヒントは「工場」にありました。
こちらのお店は自社工場を持っています。
店頭で売られているのは、
全製造分の「1割」にも満たない数。
では、残りの9割は・・・?
工場の中を覗いてみます。
そこにあったのは、
大量の「果物」・・・!?
実はこの会社、全国のパーキングエリアで
販売される「ご当地コロッケ」を
企画、製造しているのです。
その数、43都道府県、およそ80種類。
◯岡山県 → 桃コロッケ
◯長野県 → 野沢菜コロッケ
◯佐賀県 → エミュー肉のコロッケ
などなど
なんと!
年間60万個ものコロッケを製造し、
販売しているのです。
これこそが、
このコロッケ屋さんの稼ぎ頭!
つまり
「表の商品」ではなく、
「裏の商品」で儲けているのです。
2. 年商3億円も夢ではない!? 「表の商品、裏の商品」
世の中の会社には
「表向きの商品」だけでなく、
「裏向きの商品」で儲けている会社が
多く存在します。
例えば、こんな会社あります。
【事例①】フードトラック・・・・・・・
移動販売車によるお弁当販売は、
典型的なフロー型ビジネスです。
先ほどのコロッケ屋さんと同じように
普通は年商1,000万円ほど。
しかし、あるお店は
年商5,500万円を叩き出します。
いったい、どうやって・・・!?
その秘密は「法人向け」の販売。
会社と「月額払い」で契約し、
決まった曜日に、決まった個数の
お弁当を納めていきます。
こうすることでフロー型ビジネスでも
「ストック収益」がつくれるのです。
【事例②】酒屋さん・・・・・・・・・・
ある酒屋さんは、
お酒のセレクトにとてもこだわった、
オシャレなお店。
都心の一等地にも出店し、
知名度を高めています。
しかし、
どう考えても店舗の収益だけでは
その家賃には見合わない。
では、何でも儲けているのでしょうか?
その秘密は
「飲食店のコンサルティング」。
居酒屋をはじめ、和食のお店など、
「自分たちの料理に合うお酒を揃えたい」
というお店を定期的にコンサルし、
季節に応じたお酒を卸しているのです。
こちらもまた、
店舗の「フロー収益」に対して、
「ストック収益」をつくっています。
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3. 1.5億円+1.5億円=年商3億円!収益源を増やす「二毛作」思考
今回ご紹介した事例はすべて
「二毛作」思考を使っています。
つまり「自社のノウハウは1つ」
「提供先は2つ」という考え方です。
自社が提供する商品やノウハウは
「提供先」を変えるだけで、
違った価値が生まれることがあります。
この「二毛作」ができると、
すでに社内にある価値を転用できる。
商品開発の手間も少なく、
実施のエネルギーも少なくて済みます。
新しい施策のヒントとして、
皆さまも「二毛作」思考を、
ぜひ、考えてみてください!
ライター:黄塚 森