「あなたは何のために看板を設置(しようと)していますか?」
この問いに「店の場所がわかるため」と答えた方は、お店の集客力がまだまだ上がる見込みがありますので、ぜひこの記事を参考にしてください。
看板を設置する目的を考えるべし!
まずはじめに看板を設置する目的から紹介していきます。看板を設置する目的の一つに「マーケティング」があります。実は、看板は広告と同じくらい重要なマーケティング方法なのです。
看板を設置するときに考えなければいけないことは「誰に」「何を」「どうやって」伝えるかです。
例えば歯医者の看板を設置するとき「〇〇歯科」とだけ書かれた看板を設置すれば十分と考えていませんか?もしそうであれば、その看板の設置する意味を改めて考える必要があります。例えば、その歯医者が、子供にも来て欲しいとき。「子供に」「歯医者であることを」「わかりやすく」伝える場合であれば、看板に歯のイラストを描くなど実施すれば意味ある看板になり、集客力が上がるでしょう。
「誰に」「何を」「どうやって」の部分で特に重要なのが「誰に」の部分です。「お店の前を多くの人が歩いているから、きっとお店に入店してくれるだろう」という考えでは集客はできません。
上記の例でいうと、子供に来て欲しいのに、子供や親が全く通らない道沿いに看板を設置してもほとんど意味がないでしょう。子供や親が目につきやすいような場所で看板を出す必要があります。
①看板の意味(誰に・何を・どうやって)を考える、②ターゲットはその看板を目にしてくれるか?という2点を考えて看板を設置してみてください。
集客に効果的な看板を3つご紹介!
ここからは、上記のポイントを抑えた効果的な看板を3つご紹介します。看板を作り際の参考にしてください。
駅チカを利用した効果のある看板
まずは福岡にあるもつ鍋専門店「田しゅう」一見シンプルな看板のようですが、どこか違います。それは「一人鍋」の文字があること。通常、鍋は複数人で食べるものですが、田しゅうでは、一人鍋ができることをアピールしています。また、場所も駅近にあるため、帰宅途中のサラリーマンや出張で来ているサラリーマンには効果がある看板でしょう。
既存のものを使った効果的な看板
突然ですが「アイアンマンレース」を知っていますか?アイアンマンレースは合計226kmもの距離を、水泳・自転車・マラソンの3競技で駆け抜けるレースです。
こちらは鉄板焼き屋の看板です。上に「アイアンマン」とありますよね。つまり、この看板には「アイアンマンレースを走りきれるほどのスタミナ料理を提供していますよ」というメッセージが隠されています。アイアンマンレースを知っていて、スタミナ料理を食べたい人には効果てきめんな看板です。
伝えたいことを簡潔にわかりやすく伝えている看板
こちらは学生の往来が盛んな通りにある炭火焼き屋の看板です。炭火焼きはちょっと高いイメージがあって入りづらい。そんなイメージを払拭してくれる看板です。看板からのメッセージが一目見て伝わってくるので、学生でも気軽に入ることができるようになっています。
まとめ
店頭に看板を設置する際は、ただ店の場所を伝えるだけでなく、ターゲットに合わせた有効なメッセージとともに、設置してみてください。正しいターゲット設定や刺さるメッセージを看板に書いていれば、次第に効果が出てくるはずです。
【ライター】
佐藤みちたけ
大分出身のライター。起業のワークショップなどを通じて、学校教育に違和感を覚え、高校を中退。その後上京し、17歳の若さでライターとして生計を立てる。現在では、様々な企業や団体でインタビュー記事の執筆や、Webメディアの運営などを行なっている。
【監修】
野田 拓志
株式会社 ビジネスバンクグループ
経営の12分野ガイド
早稲田大学非常勤講師
大学時代、開発経済・国際金融を専門とし、 その後「ビジネス×途上国支援」を行う力をつけるために一橋大学大学院商学研修科経営学修士コース(HMBA)へ進学。 大学院時代に、ライフネット生命の岩瀬氏や元LINEの森川氏に対して経営戦略の提言を行い、そのアイデアが実際に事業に採用される。 現在は、「社長の学校」プレジデントアカデミーの事業部長として、 各地域の経営者の支援やコンサルティングを行う。2017年4月からは早稲田大学で非常勤講師として「ビジネス・アイデア・デザイン(BID)」を行う。