たった今、100社が創業したとします。
10年後の今日、残っている会社は何社でしょうか?
答えは、わずか10社です。
会社の生存率は3年毎に半減していきます。
3年後には50社、6年後には25社、
10年後に残っているのは、わずか10社です。
しかも、その中で黒字経営を続けているのは3社だけ。
「起業して一儲けしたい。」
「自分の夢を果たしたい。」
その想いはとても大事です。
でも、これが起業の現実です。
起業の成功率はわずか10%。そんなにも「起業」は難しいものなのでしょうか?起業し会社を運営していくことは、たしかに難しいことです。でも、90%もの人が失敗するほど難しいことでは無いと思うのです。
私は今までに数千人、起業を志す勇気ある方々を見てきました。その誰もがとても優秀で、行動力のある方々でした。それでも、多くの人が失敗してしまう。いったいなぜでしょうか?
起業を難しくしている要因は、次の3つしかありません。
1.倒すべきピンが何なのかわかっていない。
2.どうやったら倒せるのかわかっていない。
3.倒し続けることができない。
ボーリングを想像してみてください。ルールはとても単純です。10本のピンを、最大2×10投で一番多く倒した人が勝ち。こんなに単純な競技でも全レーンで全てのピンを倒すことはとても難しい。起業や経営においては、「倒すべきピン」自体をわかっていない人が多いのです。
「何をすべきか」がわからない。
「どうやればいいか」もわからない。
それを手探りしているうちに、タイムリミットを迎えてしまうのです。タイムリミット?そう。起業家には「時間が無い」のです。それはこの後で説明します。
とにかく。そうやって、舞台を去っていく起業家を数多く見てきました。
でもそれは、裏を返せばチャンスでもあります。
極寒のエベレストに登る。あなたはまず、何をしますか?
必要な装備も分からず、登頂ルートも知らない、誰を頼れば良いかわからない。そんな状態で登っても登頂確率は限りなくゼロに近いでしょう。
何も準備をせずに勢いで起業するということは、無知のままエベレストに挑むようなものです。裏を返せば、適切な準備さえすれば登頂確率を確実に引き上げることができるということ。
・必要な装備
・登頂ルート
・パートナーの選び方
・トレーニング方法 など
エベレスト登頂に至るまでの「行動の設計図」があれば登頂確率は格段に上がります。それでも、天候や体力の問題などの外部要因によって登頂が果たせないという可能性は残ります。
ただし、内部要因による失敗は限りなくゼロに近づけることができます。
起業も同じです。
・必要な準備
・やるべきことと、その順序
・パートナーの選び方
・トレーニング方法
その「設計図」を描き、その通りに行動すれば、成功確率は格段に上がります。