【今回のQ&Aはこちら】=======
Q.
新規事業の為CPOがかなり高い。
総合CLVーCPO<0となっている。
これはいつまで続けて良いのか。
===================
A.
事業の立ち上げ時には、もちろん
一時的に赤字になることもあります。
その場合は、下記3点を
予め決めておくことをオススメします。
【新規事業で決めておく3点】=====
1.損益分岐の条件
2.いつまで「もつ」のか?
3.撤退ライン
===================
1.損益分岐の条件
===================
「何が」「どういう状態になったら」
この事業は黒字化するのか?
その条件を明確にします。
例えば、会員制ビジネスであれば、
「会員が何名以上になったら」。
フロー型ビジネスであれば、
「月◯件の案件が安定して
受注できるようになったら」など。
この見通しが立たないのであれば、
事業構造自体を見直す必要があります。
また、ストック型の場合には、
将来的にCLVが伸びていくので、
一時的にCPOがマイナスでも
将来的に挽回の余地があります。
フロー型の場合には、
CPOが伸びていかないので、
単発で黒字にした方が良いです。
(もしくは、一度、獲得した顧客の
CLVを伸ばす施策を考える)
===================
2.いつまで「もつ」のか?
===================
上記①の見通しが立つのであれば、後は
「どこまで資金がもつか」との戦いです。
現状のキャッシュ状態と、
資金繰り表を見ながら、
「いつまで、
この状態を続けられるのか」を、
シビアに見ていきましょう。
ビジネスモデル次第では、
「ある点までは、とても苦しい。
しかし、
ある点を超えると高利益で安定する。」
という可能性もあります。
例えば、あるWeb制作を
「月額定額制」で提供する会社では、
創業者は4,000万円ほどの資金を
溶かしています。
しかし、現在は高利益かつ
安定したビジネスへと成長しており、
進化を続けています。
===================
3.撤退ライン
===================
上記②を判断するためにも
「撤退ライン」を決めておきましょう。
撤退ラインとは、
「こういう状態になったら手を引く。
事業をやめる」という基準です。
例えば、
「現金預金が◯円を下回ったら」
「新規獲得できない月が
◯ヶ月つづいたら」
など。
こういった基準を「予め」
決めておくことをオススメします。
なぜかというと、
本当に撤退を判断しなければならない
場面では、相当に切羽詰まっています。
こういった精神状態では、
なかなか、正常な判断ができません。
予め基準を決めておくと、
いくらか安定して、
判断することができます。
***
以上、簡単ではありますが、
少しでも参考になれば幸いです!
” 社長の仕事を知る ” なら
社長の学校「プレジデントアカデミー」!
まずはこちらのページをご覧ください!