行列をつくっているか?

 

 

人は、商品を見定めて買っているのではない。
人は、人が買うのを見て買っている。

 

 

成功し続ける経営者は、このことを深く理解している。
だから、行列をつくる工夫をする。

 

 

それを知らない経営者は「あそこの商品はヒットしていいなあ」
「うちも、あやかりたいものだ」なんて考えている。
行列は商品力によって、勝手に出来るものだと考えている。

 

 

しかし、行列は、ただ、自然に出来るのではない。
そこには、工夫がある。

 

 

例えば、老舗店などが「包装を丁寧にする」というアクションは、
お客さんに丁寧に接しているという印象を持ってもらいながら、
レジでのお客さんの滞留時間を長くする、という意味も持っている。

 

 

老舗は、実に、こういう所がうまい。
洗練されている。

 

 

デパ地下などの優秀な店舗も、
実は、ある程度は計算して行列をつくっている。

 

 

あなたの会社に、こういった工夫はあるか?
他の人が買っている姿を新しいお客さんに見せているか?
考えてみよう。

 

 

リアルに購買の瞬間を見てもらえない業種でも、
「行列」(=社会的な証明)はつくれる。

 

 

【お客さんの声】を集めて公開すればいい。

 

 

ホームページに掲載したり、パンフレットに載せたり、
お客さんの目に付きやすい場所に載せて、
既存のお客さんの「存在」を見てもらう。

 

 

それが「既に買ったお客さん」がいる証明になる。
そして、新しいお客さんを呼んでくれる。

 

 

だから、最初のお客さんたちは、とても大切だ。
最初のお客さんは、実績の無い自分達にかけてくれた、
かけがえのない存在だ。

 

 

だからこそ、最初のお客さんには徹底的に満足してもらおう。
そういう気持ちが大事。

 

 

そして、満足してくれたお客さんが「喜びの声」を発してくれたら、
また次のお客さんが集まってくれる。

 

 

そうやって【良い循環】は生まれていく。

 

 

― 浜口隆則・著『社長の仕事』より抜粋

 


 

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