「報酬前利益」を意識しているか?
人は、道具ではない。
人は、手段ではない。
人は、目的。
だから、人件費を削減して利益を出そうとする行為は、おかしい。
それは、最後の手段であって、簡単に手を出すべき手段ではない。
失敗する多くの経営者は、この手段を簡単に使う。
しかし成功し続ける経営者の多くは、この手段を「禁じ手」だと考えている。
だから「報酬前利益」を死守しようとする。
【報酬前利益】=「売上」-「変動費」-「固定費(給与・役員報酬を除く)」※
これが会社の本当の利益である。そして、そこから「利益分配」をする。
利益分配の中で最も先に分配をしないといけないのは、社員の給与。
社員の給与は、その人の貢献度によって決めるべきだが、
経営者が意識しないといけないのは、その多さより安定性が大事だということだ。
「社員の給与を安定して出せなければ経営者ではない」
それくらいに考えて「報酬前利益」を死守しよう。
そして、そうやって歯を食いしばって頑張ることが、
経営者としての実力を飛躍的に高めていく。
※「報酬前利益」とは、通常の会計で表現される利益ではなく、
社員・役員の報酬を除く、会社が価値を提供するために要した、
すべての費用を売上から差し引いたもの。
― 浜口隆則・著『社長の仕事』より抜粋
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