税金のことを忘れていないか?
ビジネスが当たって、たくさんのお金が入って来た時。
それは、経営者にとって、達成感のある、幸せな瞬間だ。
しかし、そこで忘れてはいけないことがある。
それは、そのお金は、すべてが会社のものでも、自分のものでもないという
ことだ。
成功すれば「税金」が課せられる。(※)
しかし、初めて成功した経営者は、
税金のことが分かっていない。その重みが分かっていない。
だから調子に乗って消費してしまったり、再投資し過ぎたりする。
そして、資金難に逆戻りしてしまう。
成功しているのに、自らブレーキを踏む。それほど、もったいないことはない。
浮かれて消費に走っていないか?税金のことを考えてあるか?
成功した時ほど注意しよう。
経営者であれば、税金のことを忘れてはならない。
(※)税金で忘れがちなのは消費税。消費税は預かり金。
国の代わりに企業が回収しているだけなので、
売上が増えれば、たいてい増える。
利益が出ていて経費の中で人件費の占める割合が高い事業なら、特に注意。
確実に消費税がかかってくる。
事業構造によって違うが、
収支が±0なら売上の1.5%程度を覚悟しておこう。
あとは社長個人の所得税。
社長の役員報酬を上げれば会社の法人所得税は下がるが、
社長個人の所得税は増える。
住民税などは前年ベースで計算されるので、
収入が多い年があったら翌年に気をつけよう。
― 浜口隆則・著『社長の仕事』より抜粋
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