ツイてる割合の法則(3:10:60:27の法則) | |
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投稿日: 2013/10/24 | カテゴリー: 人間力・思考力 |
集団の構成比は、不思議と一定の割合になる
「優秀さ」や「成功者」の割合は、自然と一定の割合に分類されると言われています。
例えば、ここに100人が居るとして、その時代、その環境下で、
- 「3人は成功している人」
- 「10人は上手く行っている人」
- 「60人は普通の人」
- 「27人は上手く行っていない人」
という構成比で、4つに分類されます。
今回は、この法則を通常に言われている
仕事の優秀さや成功者の割合とは違った角度で見ていきたいと思います。
1ヶ月の中に“絶好調”の日は何日ある?
例えば、私たちの生活リズムや仕事の生産性を顧みると、
調子の良い時も、悪い時も混在しています。
その比率を1日、1週間、1ヶ月単位でみるとこの法則が当てはまります。
- 3%: 乗りに乗って冴えている日
- 10%: まずまず上手く行っている日
- 60%: ごく普通の日
- 27%: やることなすことダメな日
1ヶ月の中で、冴えわたる日は3%なのでわずか1日だけとなります。
仕事を1週間で考えると、0.2日だけが最も生産性の高い日で、
1日単位でみると、最高に良い時間は43分しかありません。
まずまず上手く行っている日の10%を足して、
13%に範囲を広げても、1ヶ月間の中では、
たった4日間だけしか良い日はありません。
一方、良くない日の27%は、1ヶ月の中に8日もあります。
1日の中では、非生産的な時間で心が折れそうな時間が6時間半もあることになります。
この法則に従うと、毎日を“冴えわたる生産性の高い日”にすることは、ありえないのです。
アスリートは絶好調を“コントロール”している
実際に、トップアスリートでさえも、
最高のコンディションを24時間いつでも保つということは不可能でしょう。
しかしながら、彼らは3%に当たるもっとも冴えわたる瞬間を
競技の時間帯に合わせてきます。
つまりは、光と影の関係で、最高のコンディションを作るためには、
のんびりとリラックスしている時間帯もバランスとして必要なわけです。
仕事でも同様に、1日の中で最も集中が出来る43分を
最重要の仕事にスケジューリング出来れば、
最高のパフォーマンスが出せる理屈になります。
人間関係に当てはめると、意外な事実が浮かび上がる
次に、この法則を人間関係の割合に当てはめてみます。
世の中には、あなたのことを
- 「ものすごく好き」という人が3%、
- 「かなり好き」という人が10%、
- 「普通、良くも悪くもない」という人が60%、
- 「嫌い」という人が27%、
それぞれの割合で存在しているということになります。
意外と悲しい事実かと思いますが、
100人中、本当に仲の良い人は3人、
さらに気の合う人が10名、あわせて13名もの仲間がいれば、
十分に充実した人間関係だと思います。
昔から日本人は、「みんなと仲良く」が潜在意識にありますから、
誰しもがみんなと仲良くなろうと努力します。
しかし、誰かと衝突し、そして人から嫌われる結果が生じれば、
それが大きなストレスになっていきます。
つまり、あなたのことを好きな人々13%と嫌いな人々27%には、2倍の差があります。
その他60%の普通の方々が中和しているので気付かないこともありますが、
あなたのことが好きな方1人に対して2人は嫌いな方が存在しているのです。
27%とは、4人に1人以上の割合で、嫌われるのです。
万人に好かれる人はいません。
最初から27%の人には好かれないことは決まっているわけですから、
逆に割り切ることができれば、気が楽にもなりますね。
むしろ、無理に全ての人に好かれようと努力するぐらいなら、
好きでいてくれている13%の方を大切にするべきでしょう。
商品・サービスを“誰に”届けるのか
同様に、あなたの提供している商品やサービスも
万人に受けるモノではありません。
つまり、3%または13%へのアプローチに絞り込み、
顧客へのフォローを優先する方が大切です。
そして、さらに余力があれば、
60%の普通の方々へアプローチをすれば良いのです。
今回は、『3:10:60:27の法則』をもとに、
生活や仕事のリズムを時間軸で考え、
そして人間関係にも落とし込みました。
現代社会では、日々、時間と人間関係から発生するストレスとの戦いを強いられます。
ストレスと上手に付き合うためにも、この法則を理解し、
「根本的に自然の割合として初めから決まっているものだ」として
納得することも考え方のひとつです。
今回の法則を知ることにより、
意図的に自身の生活リズムを調整することも出来るかも知れません。
一方で、バイオリズムを意図的に変化させること自体が
そもそも不可能なこともありますので、
その場合は、「今は27%のさえない時だ」と自分に言い聞かせることで、
少しでも安堵感を得られ冷静さを保てるかもしれませんね。
4連続でご紹介しました法則の共通点は、
自然が生み出す不思議な割合でもあります。
そもそも「自然自体をコントロールすることは出来ない」という部分もありますが、
4つの法則を理解していることで、
経営や営業戦略の思考レベルが高まります。
ぜひ、様々な角度からこの4つの法則を活用して頂ければ幸いです。
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阪東 浩二(Koji Bando)について
株式会社ビジネスバンクグループ専務取締役。3千社以上の起業相談を受けてきた実績から「起業支援の専門家」と呼ばれる。複数の会社の社外取締役、監査役も務める。実体験から生み出された、営業ノウハウと経営スタイルが起業コンサルタントとして支持されている。