「助成金」と「補助金」の違い | |
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投稿日: 2013/07/22 | カテゴリー: 資本政策・補助金 |
「政府の成長戦略」と「私たちのミッション」
『日本の開業率を10%に引き上げます!』
1997年の創業期から掲げている当社のミッションです。
先日、政府発表のアベノミクス第三の矢となる「成長戦略」の中で開業率についての発表がありました。
現状“4.5%”の開業率を、2020年までに米国、英国レベルの“10%”まで引き上げるとのことです。
ついに日本政府も!!
16年の時を経て、ようやく本腰を入れてくれるのか!!と期待しています。
これから起業される方、起業家の方には、まさに追い風ですね!
今後の具体的な政府の施策に注目です。
「助成金」と「補助金」の違い
政府の方針決定に伴い、今年度から助成金・補助金も充実して来ています。
実は当社も創業から過去三度、助成金・補助金のお世話になった経緯があります。
特に創業期は、有難く活用させて頂きました。
そもそも、助成金や補助金とはどのようなものなのでしょうか?
基本的にはどちらも
- ・ 国や自冶体が企業に対して
- ・ ある条件が満たされていれば
- ・ 返金不要で給付される
という制度です。
申請から給付までの間にはタイムラグがあります。
給付時期はだいたい、申請から半年から1年後となる場合が多いですね。
助成金
助成金という場合は、一般的に『厚生労働省』が所管する雇用分野であり、
- ・ 特に、労働者を雇入れる時
- ・ 労働者に教育訓練を行う時
- ・ 福利厚生を充実させる時
などに給付されるものです。
つまりは、雇用を促進(助成)するための給付金であります。
※ 起業家が受給するには、人を雇用するビジネス展開が前提となりますが、
要件に該当していれば受給することが出来ます。
補助金
補助金という場合は、一般的に『経済産業省』が所管する分野であり、
- ・ 斬新なアイデアで起業した企業
- ・ 革新的な技術を導入した企業
に給付されるものです。
つまりは、産業活性化のために補助することが目的の給付金であります。
※ 起業家が受給するには、要件が該当すれば受給できるものから
公募されたコンテストで選定される必要がある場合もあります。
その他の「助成金」「補助金」
一方で、『各自治体』独自の助成金・補助金もあります。
企業をその地域に誘致することで、雇用促進、地域活性化のための給付金であります。
当然ですが、それぞれの給付金には、目的がありますので、
その背景や主旨を理解し、それに沿って申請書を作成することが重要となります。
大型補助金!
例えば、25年度の国の補正予算により、
起業に関する新しい大型補助金『地域需要創造型等起業・創業補助金』が
予算200億円で決定しました! (http://www.sogyo-tokyo.jp/)
新たに起業される方、または、第二創業を行う中小企業などに対して、
創業事業費等の一部(最大200万円)を補助するものです。
こちらは、『経済産業省』が管轄の創業補助金です。
今年度中は予算が無くなるまで、何度かに分けて公募するようです。
現状は、2回目の公募が終了となりましたが、来月には再開される見込みです。
過去2回の公募は、回を重ねるごとに、
応募数が増加し、条件面も厳しくなりつつありますが、
まだまだチャンスではありますので、
ご興味がある方は、ぜひ、申請されてみて下さいね。
なお、受給を目的にされると
過剰な雇用をしたり、
必要の無い経費を使ったり、
本業以外の手続き業務に時間を費やしたり…
本末転倒になるケースもありますので、
くれぐれも要件に該当されるものを取捨選択して下さいね。
当社としてもこの補助金のみならず、
あらたな情報収集ができ次第、こちらでお伝え出来ればと考えております。
アベノミクス第三の矢となる「成長戦略」の
具体的な施策に、ぜひ、期待したいものですね!
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阪東 浩二(Koji Bando)について
株式会社ビジネスバンクグループ専務取締役。3千社以上の起業相談を受けてきた実績から「起業支援の専門家」と呼ばれる。複数の会社の社外取締役、監査役も務める。実体験から生み出された、営業ノウハウと経営スタイルが起業コンサルタントとして支持されている。