起業前の二種類の不安 | |
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投稿日: 2013/07/22 | カテゴリー: 起業・経営 |
「起業前の気持ち」は「結婚前の気持ち」は似ている?
起業前は、ワクワク感とドキドキ感が入り混じります。
特に、いよいよ勤務先に辞表を提出して、
本格的に起業段階に入る直前あたりで、急に不安感がつのります。
これは、結婚式を控えた婚約者が、
マリッジブルーになるのと似ていると思います。
- 「本当にこの人と将来もずっと続けられるのか」
- 「この判断で間違いは無いのか」
- 「ひょっとするとこの後・・・」などなど
心が揺れる時期かもしれません。
起業が現実に近づくにつれて、夢や希望のポジティブ思考から
ネガティブ思考に転換するのかもしれません。
現実的な計画へ落とし込むプロセスの中で突き当たる
「理想と現実のギャップ」に対する不安でもあると思います。
人間は「なぜ」不安になるのか
「起業の不安」を書き出してみると
あれもこれもと、どんどん項目が増えてきます。
- ・ この商品は本当に売れるのかという心配
- ・ 会社設立の仕方がよく分らない
- ・ 起業して、失敗した時のことを考えると不安
- ・ 家族から今の収入が無くなることに対して不安がられている
- ・ 事業継続が出来るのか不安
- ・ 誰に相談して良いのか分らない
- ・ 資金繰りに対する不安
- ・ 人材確保の不安
- ・ 分らないことが分らないので不安 などなど
不安事項を書き出すと次から次に不安はつのります。
中国には、『名前のついたオバケは怖くない』と言う諺があるそうです。
人間にとって一番の不安は、未知の世界だと思われます。
だから、得体の知れないオバケが一番怖いのです。
起業後に想定ができる不安はまだ良くて、
何が起こるか見当がつかない不安が一番怖いのです。
「オバケ」に名前をつける
実態を整理するために、不安を2つの時系列に分類します。
2つの時系列とは会社登記日を起点として、
起業前と起業後です。
起業前の不安
登記前の不安は、
実は「知っているか」「知らないか」の違いで
大した問題ではありません。
例えば「登記の仕方」や「設立手順」に関しての不安は、
まさに知っているかどうかです。
※当社制作の「起業準備チェッカー」で起業前のチェック100項目通りに準備をしてください。
そうすれば、知らないことに対しての不安は解決されます。
[ こちらからダウンロードが出来ます ] >>> http://www.kigyo-to-go.jp/checker.php
起業後の不安
一方で、起業後に起こりうる課題が二つ目の不安となります。
この不安を一言でまとめると「お金に関する不安」とも言えます。
- 売上の不安も、
- 資金繰りも、
- 事業継続も、
- 人材確保も、
- 専門家へ依頼するコストも、
全てお金があれば解決されるかもしれません。
しかしながら起業時はお金に余裕が無い方が大半なので、
さらに不安に陥るとも言えます。
起業家の現実としては、
『この世に生れたら(起業したら)墓場に入るまでは不安から解放されない』
とも言われるように、生きている間は不安から逃れられないのも事実です。
目の前の不安が解決されたとしても、
次の不安課題が発生します。
だからこそ、逆に、
不安と上手にお付き合いする方法や
不安を和らげる思考を身につけるしかありません。
「起業後の不安」を起業前に和らげる方法
極論としては、営業の種まきをすることが、
起業前にすべき最大のポイントです。
起業してからHPや会社概要を作成したり、
販売先を探しているようでは、既にスタート出遅れています。
営業の種まきや営業活動は、
会社設立前からフライングスタートしても良いのです。
起業前の準備は、営業活動をメインにすべきです。
そして、売上の目途がたてば、
お金に関する不安も多少は解消されます。
ぜひ起業前にこそ、営業の種まきを開始して下さいね。
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阪東 浩二(Koji Bando)について
株式会社ビジネスバンクグループ専務取締役。3千社以上の起業相談を受けてきた実績から「起業支援の専門家」と呼ばれる。複数の会社の社外取締役、監査役も務める。実体験から生み出された、営業ノウハウと経営スタイルが起業コンサルタントとして支持されている。