「習慣化」を科学する:結果が出る習慣術 | |
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投稿日: 2014/5/27 | カテゴリー: アントレブックス(書評) |
本著には、結果を出すための行動を習慣化させるための方法が書かれている。特徴的なのは、習慣化するための方法について、精神論・感情論ではなく、科学的にアプローチしているところ。つまり、このやり方で行えば、ヤル気やモチベーションに関係無く、行動を習慣化できる。結果を出すということは、それに通じる行動を「やるかどうか」ただそれだけである。その行動を続けるための法則を以下で書いていく。
行動が習慣化できない理由とは?
そもそも、習慣化できない行動とは次の2つのうちのどちらかに当てはまる。
① 不足行動(増やしたいと思う行動)
すぐに成果が出ないため、なかなか増やすことができない
② 過剰行動(減らしたいと思う行動)
すぐに結果が出るため、減らせない
また、行動を習慣にしようと思う時には2つの壁がある。1つ目の壁は「1歩を踏み出す壁」。2つ目の壁は「その行動を続ける壁」である。1つ目は「知識と具体性の不足」が要因であり、2つ目は「続け方がそもそもわからない」ということが要因となる。それでは、それぞれについてどのように対策をすれば良いのだろうか。
具体性を高めるために
1つ目の壁を乗り越えるためには、とにかく具体的に考え、目標を立てる事が必要である。具体性を高めるためには「MORSの法則」を使うと良い。MORSの法則とは、計測できる(Measured)・観察できる(Observable)・信頼できる(Reliable)・明確化されている(Specific)の4つを考え、目標を立てることである。この指標で目標を立てると曖昧さがなくなり、一歩目を踏み出すことに抵抗がなくなる。この時「全て数値化をすること」がコツである。
続けるためのコツ
行動を続けるためには「その行動のメリット・デメリット」と「続ける上で邪魔になる行動(ライバル行動)のメリット・デメリット」を分析することが必要である。前者を分析することで、続けたい行動によるメリットが明確化される。また、後者を分析することで、ライバル行動によるデメリットを意識し「習慣化することによるインセンティブ」を腹落ちさせることができる。
また、ライバル行動に流れてしまった時には「行動をする前の環境」を分析することも大切である。
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身につけたいことを習慣にするためには、行動分析が非常に重要であるということが分かった。この学びをもとに、習慣を身につけるためのフローを考えてみた。
① 身にけたいことが本当に必要なことであるか、徹底的に自分に問う
↓
② その行動を邪魔しそうなライバル行動を全て上げ、
ライバル行動をしにくい環境を作る
↓
③ 習慣化したい行動に「小さなゴール」を作る
↓
④ 達成したら自分を褒めるインセンティブをつける
このやり方で、良い習慣を身につけていきたい。
(成田 羽)
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