知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ | |
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投稿日: 2014/5/21 | カテゴリー: アントレブックス(書評) |
私たちの創造力のスイッチはどうやって入れられるんだろうか?
創造力のスイッチを入れるためには、私たちが日頃行なっていない“物事を深く考える”ということが必要になります。本書では、読書や文章作成など日頃私たちが行なっている行為を通して、どうやったら物事を深く考え、創造力のスイッチを入れることが出来るようになるのか伝えています。本書は実践書として私たちを深く考えるという状態に導いてくれます。
筆者とかかわりながら読書する
読書をするときに筆者の言い分を鵜呑みにしていませんか?
創造力のスイッチONへの第1歩は、批判的な読書を通じて、ものごとに疑問を感じること、簡単に納得しないこと、「常識」に飲み込まれないこと。すなわち、自分で考えるという姿勢が必要です。(83ページより)
そのためには、筆者との対話と思考の筋道を再体験することが大事です。
あなたの読書を“知識受容型”から“知識創造型”に変えていきましょう。
疑問と問いの狭間に
疑問は感じるもの、思うもの、問いは立てるもの。(178ページより)創造力のスイッチをONするために必要なことの2つ目は、問いを立てて、答えるということ。ここで求められる問いとは、実態を問う「どうなっているの?」ではなく、因果関係を問う「なぜ?」です。「なぜ?」を繰り返し、因果関係の連鎖を紐解くことで、新たな気付きを得るきっかけとするのです。そのきっかけから創造が広がっていきます。
複眼思考を身につける
創造力のスイッチをONするために必要なことの3つ目は、「関係論的に考える」、「逆説の発見」、「問題を問う」の3つを身につけること。「関係論的に考える」にはそのモノコトの内部だけでなく、外部との関係性を見なければならないのです。「逆説の発見」には、「にもかかわらず」という場面を探し、意図せざる結果を吟味することを考えなければいけません。最後に「問題を問う」とは、問うこと自体を問わなければなりません(343ページ)。
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創造力のスイッチをONするためには、一般的に考えられていることからの脱出が必要だと言うことが分かりました。会社の中での当たり前(前例)が生み出された背景を知らずに守っていることはありませんか?
自分の身の回りにある当たり前だと思っていることに一度、複眼思考を向けることで、より効率的な行動やより生産性を高める行動が行なえるようになるかもしれません。今すぐ常識を疑ってみましょう!
(野田 拓志)
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