社長力 養成講座:小宮 一慶 氏 | |
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投稿日: 2014/5/21 | カテゴリー: 経営者の教え |
どんな時代でも、経営の原理・原則は変わらない。日々、市場が大きく変化する昨今ですが、成功し続けている会社は流行に流されず、地道に経営の原理・原則を追い続けています。
企業規模、業種を問わず、幅広く経営コンサルティング活動を行う一方、年100回以上の講演を行い、著書は90冊以上。累計発行部数は250万部を超える、日本を代表する経営コンサルタント小宮一慶氏に「経営の原理・原則」についてお話いただきました。
経営をひとことで言うと?
「経営」という活動は多岐に渡り、
短い言葉で言い表すことがとても難しいものです。
「経営とは?」
この難解な質問に対する小宮氏の答えは明確です。
「経営とは、マーケティングとイノベーションである。」
マーケティングとはお客様が求めているQPS(Quality, Price, Service)を提供すること。
イノベーションとは創造と破壊。
お客様が本当に求めている物を徹底的に追求し、
想像と破壊によって市場に提供していかなければならないとのこと。
現代の会社に「安泰」は存在せず、
日々、進化し続けることこそが生き残る道なのだとわかります。
あなたの会社は「真のお客様志向」か?
「お客様志向とは意識の話ではない。
お客様は会社の意識改革なんて求めていない。
大切なのは行動。
お客様志向に基づいた小さな行動を積み重ねることが大切である。」
多くの企業が掲げる「お客様第一」というスローガン。
社長室の壁に貼ってあるだけでは何の価値もありません。
スローガンはスタッフに浸透させ、
お客様志向の小さな行動を起こす努力が必要です。
それでは「お客様第一」をスタッフに浸透させ、
行動を引き起こすためにはどんなことが必要なのでしょうか。
経営者として、あるべき姿
「経営者は先生にはなってはならない」
小宮氏は、そう語ります。
指揮官先頭という言葉があります。
それは「指揮官がまずは先頭に立って実践すること」を意味する言葉。
いくら「お客様第一の重要性」を語っても、
社長が利益を最優先していれば、何の説得力もありません。
いくら「経費削減」を訴えても、
社長が無駄遣いをしていれば、社員も無駄遣いをするでしょう。
「社員に注意して、自分に許していることはないか?」
経営者は「口」ではなく「背中」で語ることが重要です。
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講演の最後に小宮氏はこんな話をされていました。
「greatの最大の敵はgoodである。100-1=0。
常に100点を超えるQPSをお客様に提供し、妥協しないことが大切」
妥協を許さず「行動」をし続けることでしか、
現実を変えることは出来ないのですね。
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小宮 一慶 氏
株式会社小宮コンサルタンツ
代表取締役
1957年大阪府堺市生まれ。1981年 京都大学法学部卒業、東京銀行入行、名古屋支店、本店営業部。1984年米国ダートマス大学経営大学院留学、MBA取得。システム部部長代理(経営情報システム担当)財務開発部部長代理(M&A担当)。1991年岡本アソシエイツ取締役。1993年UNTAC選挙監視員としてカンボジアに滞在。1994年 日本福祉サービス(現セントケア)企画部長。1995年株式会社小宮コンサルタンツ代表取締役。2005年4月〜2009年3月 明治大学会計大学院特任教授