創業しこれから成長していくベンチャー企業にとって、資本政策はとても重要です。
なぜなら初期の資本政策の間違いは、あとになってから取り返しがつかないからです。
このことは磯崎哲也氏の著書『起業のファイナンス』にも書いてあるとおりです。
では、なぜそう言われているのでしょうか?
今回は『起業のファイナンス』から、資本政策の重要点をお伝えしていきます。
起業、成長と株価の関係
ベンチャー企業の場合、事業が軌道に乗ると急速に企業価値が高まります。
創業メンバーが意図していたより、はるかに企業価値が上がる可能性があるのです。
そうなると、ほんの数%の株式を動かすのに巨額の資金が必要になります。
例えば、10万の資本金で創業した場合を考えてみましょう。
創業したばかりの会社で10%の株式を動かそうとしたときは1万の資金で動かせます。
それでは、会社が急成長し1億円の企業価値になった場合はどうでしょうか?
10%の株式を動かすのに1000万円の資金が必要となります。
資本政策で考えておくべきこと
資本政策には予測不可能な部分が多くあります。
想定範囲を広げ、しっかり将来のことも考えて設計しましょう。
特に「メンバー間に軋轢が生じる場合」については盲点となりがちです。
起業直後の仲間うちでこのことを考えるのは辛いかもしれませんが、
しっかりと対応を考えておきましょう。
以上のことを総合すると、経営者は約7割の自己資本比率を持つことをおすすめします。
そうすれば実質的な経営権を握れますし、
他の創業メンバーから会社を追われるという事態も避ける事ができます。
ただ、資本政策は実際にはケースバイケースです。
皆さま、磯崎哲也氏の『起業のファイナンス』を読んで勉強しましょう。
本著を読めば、起業家が抑えるべきファイナンスの基礎知識を全て身につけることができます。
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