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起業家を支援する会社スタッフの起業コラム

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1人起業家の注意点

起業は「時代の流れ」との勝負


皆さまこんにちは!

起業家になれば、毎日時代の流れ・ユーザーのニーズと
毎日向き合うことになると思います。

webサービスであれば、「A・Bテスト」をしたり
「アクセス解析」をしたりするのではないでしょうか?

反応が悪ければ改善し、それでもだめなら、
事業自体をピボットしなくてはなりません。


起業したら常に時代の流れとの勝負です。

常にお金の流れ・トレンドを掴んで先読みする必要があります。
そのために参考になる事例を今回は1つご紹介します。


90年代の申し子:小室哲哉 氏


今回ご紹介するのは、90年代に一世風靡を巻き起こした
音楽プロデューサー小室哲哉 氏です。

彼は一時代を築き上げた後、凋落への道を辿りましたが…

90年代に巻き起こした経済効果は数千億と言われ、

さらに彼がプロデュースした楽曲・アルバムの総売上枚数は
約1億7000万枚と言われております。


なぜ彼はここまでのブームを巻き起こすことができのでしょうか?


大ブームを生んだきっかけは意外にも…


そのきっかけは、小室氏が当時ブームになっていた”ディスコ”に目をつけたことでした。
当時、海外ではユーロビート(※1)やレイブ(※2)が人気を博していました。

※1 ユーロビート:主に電子楽器を使用したダンス・ミュージックの一種
※2 レイブ:ダンス音楽を一晩中流す大規模な音楽イベントやパーティーの事


ディスコには連日若者が集まり、
フロアは音に乗り、踊る若者で溢れかえっていました。

ディスコは音に乗り、踊る所なので
音楽とは切っても切れない関係にあります。

しかし、ディスコには欠点が1つありました。


それは、風営法上午前0時に閉店しなくてはいけなかったことです。


90年代初頭、ディスコが閉店した後、
テンションの上がった若者が盛り上がれる"場"がありませんでした。

そこで次に小室氏が目をつけたのが、当時出始めだったカラオケボックス

90年代初頭には、若者が好きなユーロビートやレイブの曲が
日本にはなかったので、若者がカラオケで盛り上がれる曲がありませんでした。

そこで小室氏は日本語でユーロビートやレイブの曲を作ることを考えました。
そして現れたのが”trf”というパフォーマンス集団です。


小室氏は当時の音楽業界には存在しなかった、
日本語で歌えるレイブの曲を作りました。

「サビの盛り上がり」「全体的なリズム感」「転調」を
綿密に計算して、どんな若者が聞いても、
歌っても心地いい曲作りを徹底していたようです。


”これから流行るもの”を見極めるには


小室氏のつくった”和製レイブ”は
当時の若者の間で爆発的なブームを巻き起こしました。

その後約5年間でカラオケと小室ファミリーは
比例するように伸びていくことになります。


これは、当時の若者のトレンドや行動パターンに注目し、
さらなるアミューズメントの可能性を模索した結果です。


ここから読み取れることは「今流行っているもの」や
「これから流行るもの」には必ず要因と予兆があるはずだということ。

その要因や予兆をつかむために起業家に求められることは、
世の中で起こっていることを常識と考えないことです。


様々なことに常に興味関心を持ち続け、
「なぜ?」を問い続けましょう。

小室氏の例は極端かもしれませんが、
ものの見方を変えるだけで、まったく違うものが見えてきます。


またターゲットを絞ることも重要です。

「自社のサービスはどのような人間をターゲットにしているのか?」

その人の年齢や住んでいる所、バックグラウンド、
行動パターンまで決めてしまえば、一時代を気づいた小室氏のように、
次の事業の展開が見えてくるのではないでしょうか?


ターゲットが絞れたら、
そのターゲットが集まる場所に行くことです。

小室氏は「ジュリアナ東京」や、自身も出資していた「ヴェルファーレ」に
訪れ、若者のニーズを探っていたようです。

今はインターネットが盛んなので、
そういったコミュニティを探すのは容易なことです。


街中を歩くこともおすすめです。
歩く際のポイントは「俯瞰的な目線で見る」こと。

街では

  • ・どんな店が流行っていて
  • ・その店の行列にはどんな人が並んでいて
  • ・どんな音楽が流れているのか

など、気分転換がてらそんな活動をしてみると、
事業のヒントやネタが見つかるかもしれません。


今回は小室哲哉氏を事例に上げました。
また参考になる事例があれば書かせていただこうと思います。

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